偉人は幼少期から違う(25/7/27) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

朝ドラを代表する大河ドラマに多いが、偉人の幼少期は、人と違う言動で「変人」扱いだったというパターンがある。

 

私は昔から偉人伝を読むのが好きだったが、自分が物語を書くようになって、そういうパターンを避けるようになった。

 

偉くなる人は、子どもの頃から違う。物の考え、感じ方、行動。普通の人にはないそれらが面白すぎる。


けれどそれが、「普通の子」は特に特徴がないまま何かを成し遂げることもない、みたいに言われているような気がして、何だかガッカリしてしまうようになった最近。

 

私自身が「普通」で、例えばアンケートでよくある、1大変よい 2よい 3ふつう 4悪い 5大変悪い から選んでください、とあれば3でしかない、という人間だから。


「3」の人は、悪くはないけれど最初から最後まで平均でつまらない、と感じさせられてしまうのだ。

 

前出の朝ドラ主人公は、まあ大体「5」の大変悪い、あたりから、いろいろいろいろを闘って乗り越えて切り拓いて、そうして「1」に上り詰めて名を残すというパターン。


それが多分、ドラマとしては一番面白いし書き易い(モデルが実在の人物がだとしても)。

 

それでも、そういう人はそうそういるわけじゃなくて、世の中の大半は「3」なのではないかと自分は思っている。そして、その「3」でもみんな同じではなくて、それぞれの闘いがあってそれなりのいろいろを乗り越えて切り拓いて、というドラマはある。

 

といったところを書きたいというのが近頃の私の希望。

 

恐らく胸がすくような大逆転はないけれど、想いが伝わるのがいい小説だと思っているので、自己満足ではあるが目指すところはそこ。

 

ただ、時代設定が大正とか昭和なのに、令和的な「男女平等」とか「ハラスメント」感覚が正しい、だからこの周りの人たちはみな間違っている、みたいな話の進め方は最もやりたくない。その時々の「普通」があり、違うのだ。

 

現代ではそんな考えは古い、間違っている、おかしい、ということが、そう遠くはない昔にはまかり通っていた。

 

例えば女性の会社における差別。

基本給与や昇給、残業や昇進に至るまでそれは厳然と存在した。会社に長年居れば「可哀そう」という感覚も一般的だった。


それが当たり前、常識、仕方ない、と受け入れていて疑問の声を上げたりはしないものの、我慢して無理に笑ってやり過ごすしかなかった時代が確かにあった。

 

そんな「普通」を書けたらいいなと思っているので、とりあえず偉人伝にはあまり興味がなくなっている。

 

(了)

 


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