アメニモマケズ、カゼニモマケズ。日々の忙しさにも怠け者の虫にも負けそうになりながら。何年も物書きの真似事を続けてきた。
物語を作る作業の骨格として、「起承転結」というものがある。その長い年月の間、私は書いた物全てこの基礎を守っている。
何でもありの昨今、そんなものは必要ない、自由に書けばよいと言い切る指南書もある。けれど私自身が読み手視聴者として言うなら欲しい口。
個人的好みとして、ただ散文的に何の関連もない事項が並んで、日記的に行き過ぎるだけの物語にはあまり引き込まれない。フィクションの物語なら、ノせられる流れが欲しい。
何かとっかかりがあって(起)、それが転がって(承)、とんでもないクライマックスに発展して(転)、そして何かが変わる結末(結)。私はそういう物語が好きなのだ。おそらく、他はエセでもその辺りの感覚は理系的……だからなのだと思う(エセでない理系の方から苦情が来ませんように)。
まあ好みの問題だから、無視してもいいっちゃいいのかもしれないけど、まず基礎を抑え、抑えることができてから応用的に変えていく方がいいのではないかと思っている(だから未だに基礎で止まってるのか、自分……)。
とにかく「起承転結」に沿って書いている、つもり。……ちゃんと書けてるかどうかは別として……はい、よく「転」が弱いと言われるし自覚もある。その弱点は致命的だから、日々必死で「転」にインパクトをつけることに腐心している……。
そうは言っても、いろいろこねくり回しすぎて壁にぶつかることもある。そんなときに必ずこの基本に立ち返る。
私の教科書は「恋はデジャ・ヴ」(1993年、出演:ビル・マーレイ、アンディ・マクダウェル)という映画である。これは話自体も面白いし、個人的に「起承転結」のお手本だと思っている作品である。以下ネタバレあり。
まず、主人公があるとき同じ一日を繰り返すハメに陥る「起」。
最初はそれを利用して下心を満たそうとズルばかりする。が、何度やり直してもうまくいかなくて気が変になり、様々な方法で自殺を試みる。だがその度その一日の始めに戻ってしまい、クリアゼロ。それが「承」。
やがて悟りの境地に達した主人公は、この特性を人助けに役立てることにする。それが想い人の心を打って恋が叶うという「転」。
心を入れ替えて人に認められたことで、彼にようやく「次の日」が訪れる。そういう「結」。
良作なのに、意外とメジャーでない映画かも知れない。けれど、大好きな作品の一つ。物を書く上でとっても勉強になる作品の一つ。役者さんもみんな素敵で、観た後にスッキリ楽しかったと言い切れる作品の一つ。
ソウイウサクヒンヲ、ワタシハカキタイ。
(了)
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