予定では約1週間の入院ということだった。
創部にたまる血液や浸出液を外に出すドレンが抜けたら退院。
前日まで仕事して、約1週間お休みします、と言って同僚と別れた。
初めての全身麻酔。
できるだけ記憶に留めたくて、できるだけ目を開けていたかった。
点滴から麻酔の薬を入れます。
額に顔面神経モニターを装着する。
酸素マスクを当てますから吸って…
深呼吸しようと思った。
そこで記憶は途切れた。
次の瞬間、悪い夢を見た気分で覚醒。
一番最初に口を動かす。
「あ、動く。よかった、大丈夫」
とにかく、顔面神経麻痺がないか、その確認。
先生は
大丈夫ですよ、顔面神経に影響なく取り除きました、と。
喜びながら、ガラガラと部屋に運ばれていく。
ただ、感じていた。
私の左耳、ついてるんだろうか?って。