旅日記⑥(オーレ→トロンヘイム) | スカンジナビアの爽風(かぜ)

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スカンジナビアに関するお話を中心に、「コレいいな!」と思ったものについて、不定期にゆる〜く取り上げます。

引き続き2月6日(火)

オーレ(Åre)駅は規模の割に商業施設が充実しています。最初は待合所で本を読んで過ごしていたのですが、だんだん心細くなってきました。こんな時は何か食べた方がいいなと思い、駅舎内にあるスウェーデンの大手スーパー・ICAへ。惣菜売り場があったので、ついでにお昼ごはんを買うことにしました。心細さも手伝ってカレー(ライス)を見た瞬間、目が釘付けに。さらに、「Teriyaki」と書かれた鶏の串焼きを見つけたので思わず購入。量り売りされている串焼きを店員さんに注文すると、何やら要るか要らないか聞かれたのですが、特に聞き返すこともなく「No!」と返事したのですが、後で思い返すと「フォークは要るか?」と聞かれていたことに気づきました。ただその時はもうお勘定が終わった後。どうしようかなぁ…と思ったら、隣のコンビニに使い捨てフォークが売っていたので購入。何とか手掴みでカレーを食うという事態は回避できました。

⬆︎ちょっと甘い気はしましたが、意外にも違和感を感じない味

 

その後、コインロッカー代をケチって15キロ少々の重さになるスーツケースを持って周辺をウロウロ。雪道なので駒がスムーズに動いてくれません。💦 すぐに諦めて駅舎内の待合所に戻りました。列車の運行状況を見ていると、大幅な遅れや途中でバスでの代替輸送に切り替える可能性があるなどの追加情報がいろいろ。慣れている人でも、やはり大雪には抗えないのだなぁという現実を突きつけられました。

 

午後3時半を過ぎたあたりから待合室が賑やかになり、しばらくするとここまで乗ってきた列車と同じような列車が入線してきました。案内を聞いていると、ホントは次のドゥビド(Duvid)駅まで運行のうえ、折り返しストックホルムへ帰る便のようですが、すでに大幅に遅れているのでドゥビドまでのお客さんはオーレからバスで代替輸送し、列車はオーレで折り返すように変更した模様。ただ、乗ってきたお客さんが降りている最中に客車が微速で後ろに下がるという、日本だったら大問題になるトラブルが発生し、その対応で更なる遅れが発生。結局ストックホルム行きの列車は定刻より30分ほど遅れてオーレを発車。老朽化激しいところに厳しい寒さ。ヨーロッパでは夜行列車が見直されているとネットの記事で見たことはありますが、このSJ Natt tågが新車に代替されるのはいつなのでしょうか?

⬆︎オーレ(Åre)駅にて 古き佳き雰囲気は最高なんですがねぇ

 

さらに待つこと1時間。幸いストゥールリーエン行きの列車はほぼ定刻で来てくれるようなので夕食の買い物を済ませて乗車。約40分で到着しました。

 

そういえば、デンマークからスウェーデンに渡る時は警察官にパスポートをチェックされなかったので、もう廃止になったのかなぁと思いつつ列車に乗り込もうとしたら声をかけられました。

「ストックホルムから夜行列車で来た」「トラブルでとても遅れた」「この後トロンヘイムを経由してオスロへ行く」と説明したら、あっさり解放してくれました。

 

トロンヘイム(Trondheim)行きの列車は定刻18:49に発車。ここまでずっと「電車」でしたが、この区間は日本でいうところの「気動車」で運行。ディーゼルエンジンが唸ります。

最悪の場合、トロンヘイムで一泊することも想定していましたが定刻で着きそうなので、夜行バスでオスロへ移動することに決定。アプリを使ってバスを予約するものの、決済がどうにもうまくいかない。原因をいろいろ考えた結果、ノルウェー国外で発行されたクレジットカードで決済する場合はPayPalを経由しないといけないことに気づきました。幸い前回のスウェーデン行きを計画する際にアプリを入れていたので、無事に決済も完了!

しばらくすると制服を着た男性が近づいてきたので、また検札かなと思ったら「Politi!(ポリティ)」(ノルウェー語で「警察」)と言ってきたので、乗車券を慌ててパスポートに持ち替えて提示。ストゥールリーエンのおまわりさんに言ったのと同じことを話してあっさり解決。ただ、このエリアを日本人旅行者がウロウロすることがあまりないのか、ずいぶん不思議がられました。

ストゥールリーエンを出ておよそ1時間40分、ほぼ定刻でトロンヘイムへ到着。

 

オスロ行き夜行バスの発車は22:45。歩いていける範囲をブラブラすることにしました。

 

 

運河の街。小樽や函館にも似た雰囲気の素敵な町でした。昼間の雰囲気を見られなかったのがホントに悔やまれます。😭

 

オスロとの陸路での行き来が非常に不便なため、飛行機を使うのがベストな選択のようです。(スカンジナビア航空かノルウェー・エアシャトル[LCC]を推奨)

トロンヘイム空港へは列車・リムジンバスで行くことができます。事実上リムジンバスしか選択肢がないかと思っていましたが、帰国後改めて調べてみると列車も1時間に1本ありました!(朝はもうちょっと本数がある)リムジンバスは昼間でも20分に1本の運行。所要時間は定刻で列車が35分・リムジンバスが45分でした。

⬆︎チェスターフィールド(Chesterfield)ホテル

 

リムジンバス(FLYBUSSEN)は、トロンヘイム中央(Trondheim S)駅から南へまっすぐ3〜4分のところにある「チェスターフィールドホテル」の前から乗ることができます。なお、空港からトロンヘイム中央駅へ向かう場合は、もう少し南方向へ離れたところで降ろされるので注意!

 

別の記事に再掲しますが、ノルウェーで公共交通機関を利用するのにとても便利なアプリをご紹介しておきます。Entur AS(ノルウェー運輸通信省所轄のチケットソリューション提供機関)のアプリです。オスロ市内など一部のエリアに限られますが、モバイルICカードとしても使えるのでとても便利です。詳しくは公式ウェブサイト(http://www.entur.no)へ。英語対応です。

 

 

 

続きは旅日記⑦へ。