旅日記⑤(ストックホルム→オーレ) | スカンジナビアの爽風(かぜ)

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スカンジナビアに関するお話を中心に、「コレいいな!」と思ったものについて、不定期にゆる〜く取り上げます。

 

2月5日(月)

長かった一日がやっと終わります。結局列車は定刻よりおよそ25分遅れてストックホルム中央(Stockholm C)駅を発車。

 

スウェーデン国鉄(SJ[「エスイー」と読む])の夜行列車(Natt tåg)は次のような座席ラインナップで構成されています。

■2等座席

普通の座席(2席×2列)

■2等寝台

6人収容の相部屋(共同洗面台・シャワーなし)

3人収容の相部屋(部屋付き洗面台・共同シャワー)

3人収容の個室(部屋付き洗面台・共同シャワー)

相部屋は当然だが男女別に割り振ってくれる。共同シャワーは各区画に置いてあるカードキーを持って入りに行く。早い者勝ちの「超アナログ」なシステム。タオル・シャンプー類は備え付けられていない。

■1等寝台

2人収容の個室(部屋付き洗面台&シャワー&トイレ)

※バスタオルは備え付けられているがタオル・シャンプー類は備え付けられていない。

1等寝台の部屋内はこんな感じです。上段のベッドは格納式で梯子は窓際クローゼットに収納。

お湯はちゃんと出ますが水圧は期待しないでください。

 

 

落ち着いたところで片付けを開始。4年前に旅行した際、スーツケースの中で瓶詰め・しかもニシンの酢漬け(inglagd sill[「インラグド・スィル」と読む])が割れていたという苦い経験があるので今回は念を入れました。去年引っ越しをした際に余ったプチプチシートをスーツケース内に敷き詰め、近所のホームセンターで買ったクッションペーパーでくるみ、余分に持ってきたタオルを噛ませて…これで完璧!

 

落ち着いたところで一杯。夜行列車といえばコレでしょ!ということで日本から持ち込み。おいしくいただきました。

 

これはおそらく1等車だけのサービスと思われますが、紙パックに入った水が4パック置いてありました。脱線しますが、昭和生まれの方にはとっても懐かしい「テトラパック」。これってスウェーデン生まれなんですよ。ご存知でしたか?

 

 

2月6日(火)

エステルスンド中央(Östersund C)駅到着は定刻で午前6時45分。なので5時30分に目覚ましをセットして起床。洗面・着替え・片付け・メール返信を済ませ、併結のカフェテリアでコーヒーとサンドイッチを買って部屋に戻ると、到着が遅れるとの内容のメールが。続いて案内放送で何やら言っているのですが、スウェーデン語はおろか英語も早口で言われるとオロオロしてしまう私。とりあえず運行が遅れているということはわかりました。この時点でエステルスンド着が8時20分…事前に乗車券を購入している7時22分発のストゥールリーエン(Storlien)行きの列車に間に合いません。💦💦💦

 

当初の計画ではストゥールリーエン駅で乗り換えて、ノルウェーのトロンヘイム(Trondheim)へ向かう計画を立てていましたが、列車が朝と夕方の2本しかありません。早速代替ルートを検討ましたが…

①エステルスンドから飛行機でオスロへ

トロンヘイム行きは諦めるプラン。ストックホルム・アーランダ国際空港経由で便はあり、エステルスンド駅からオーレ・エステルスンド空港まではタクシーで10分ほどの距離。ただ、9:35発の便を逃すと次が午後3時台までないうえに費用が高額になるのがネック。(オスロまで¥40000超え)

②列車でストックホルムを経由してオスロへ

時間と費用がかかる割に、ベルゲン行きの夜行列車に間に合わないので即却下。

③とりあえずオーレ(Åre)まで行って考える

トロンヘイムへ向かう途中駅。ここは駅のすぐ北側に大きなスキー場があるので、最悪夕方のトロンヘイム行きを待つことにしても暇つぶしできる場所があるだろうという目論見。

 

結局、オーレまで行って考えることにしました。到着は約2時間遅れの10:50。途中、「タクシー」「ストゥールリーエン」「トロンヘイム」というワードの含まれた案内放送が聞こえたので、タクシーで代替輸送してもらえるかもという淡い期待を抱いて降車。

 

ホームのすぐそばにあるタクシー乗り場へダッシュしたのですが、待っているのはこれからスキーへ行く人ばかり。慌てて駅舎の正面玄関へ走りますが、それらしい人とタクシーはいない。😰

しょうがないのでここから約7時間の列車待ちをすることにしました。

オーレ(Åre)という町。かつてオリンピックのモーグル競技で大活躍した上村愛子さんが合宿で利用していたそうで、雪質は最高のパウダースノー‼️ 滑りに行きたくなりましたが、計画変更により余分な費用がかかるので我慢。

 

すでに長文化しているので旅日記⑥へ続く