旅日記④(コペンハーゲン→ストックホルム) | スカンジナビアの爽風(かぜ)

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スカンジナビアに関するお話を中心に、「コレいいな!」と思ったものについて、不定期にゆる〜く取り上げます。

どんどん更新していきますよ。あっ、現在深夜のイスタンブールで大阪へ帰る便の出発待ちです。

 

引き続き2月5日(月)

コンゲンス・ニュートー(Kongens Nytorv)駅から地下鉄に乗ってコペンハーゲン中央駅(København H)に向かう途中、検札の係員が2人乗ってきました。最初は何とも思ってなかったのですが、だんだん心中が曇ってきました。そう、乗る時にICカードをリーダーに読み込ませるのを忘れたのです。外国には大都市の交通機関でも日本のようにゴツい改札機を設置していない場合があります。じゃあどうしているか?古くは券売機と乗車日時の刻印をする機械を置く、現代では路線バスについているような簡易型のICカードリーダーを駅もしくは電車内に設置する方式をとって対応しています。

ちなみにデンマークの場合は...

⬆︎乗る時に通す機械(「ingang」の略)

※写真のようにボタンで出札(「ud」)と切替できるものもある

⬆︎降りる時に通す機械

 

こんな機械がホームやその動線上に設置されています。乗車時に「ind」の方・降車時に「ud」の方の機械にカードを読み込ませます。(ICカードもしくはアプリを使うことを前提に設計されていている・その都度買う乗車券[シングルチケット]にもICチップが内蔵されているので同様の手順をとる)そして不正乗車対策として検札係を頻繁に巡回させて違反があれば罰金(だいたい日本円で¥15000あたりが相場)を徴収するという方法で取り締まっています。

 

本題に戻りますが、捕まらないことを祈りつつ終点に着き、電車を降りようとしたところで肩を叩かれました。「うっかり通し忘れて...」と言ったものの、まるで幼い子供に説教するかの如く説明され、パスポートの提示を求められた後に差し出されたものがコレ。

⬆︎いわゆる違反切符
 

雑な加工で申し訳ありませんが、750デンマーククローナ(¥15000)の罰金を課されてしまいました。今の時代らしいなぁと思うのが、スマホでQRコード(黒塗りしているところ)を読み取ってクレジットカードで支払うところ。そこから何か話し始めるのですが、インチキ英会話⁉️の私にはすぐに理解できず、痺れを切らした検札係が翻訳アプリで見せてきたのは、「20分間ここで待つ」こと。そうしないと決済に移行できないようです。

ただ、ストックホルム行きの電車の発車時刻まであと30分弱。そのことを印字してきたEチケットを見せながら必死に説明すると、電話をかけてチーフを呼び、何やら話し込んだ後に再び翻訳アプリで「この通路の先のどこかが(ストックホルム行きの)ホームです。」と見せて、「行け!」の手ぶり。命拾いしました。

 

ダッシュでコペンハーゲン中央駅の電光掲示板を見ると、「canceld」の表示❗️泣きっ面に蜂の状況の私。しかし何気にスマホを見るとスウェーデン国鉄からのメールが入っていて、「あなたの乗車便は15:08にマルメー(Malmö)から運行するので、コペンハーゲン中央駅を14:14に出るエーレスンド(Øresund)鉄道の列車でマルメまで来てください。乗車券はそのままで大丈夫。」という内容でした。理由は分かりませんが区間運休。

慌ててホームを移動して何とか間に合いました。

マルメに着いてワタシはひと安心...と思ったら、もうちょっと先まで運行する予定の電車に乗っていた人が全員外に出され、車内灯が消えました。

幸い自分には関係ないと思い、別のホームで待つ当該の列車に乗り込みましたが、定刻を過ぎても動かない。しばらくしてスウェーデン国鉄のアプリを開いて見てみたら、1つ先の駅との間で漏電が発生していて復旧の目処が立たないという主旨の情報が届いていました。

⬆︎マルメー(Malmö)駅 ホームにて

 

情報が一向に良くならないまま2時間が経とうとした頃、相席になった若いお兄ちゃんが突然、「ブッス!(buss[スウェーデン語でバスのこと])と言って立ち上がったのでよくよく聞くと普通区間をバスで代替輸送するとのこと。

最初は1つ先のルンド(Lund)までの予定がさらに1つ先のへスレホルム(Hässleholm)まで延びて、ここで列車に乗り換え。

 

最初はどうにか、ストックホルム中央駅22:39発の夜行に間に合うかと思っていましたがだんだん雲行きが怪しくなり、最終的には終点到着予定が22:50。どう考えてもムリです。乗務員さんに一か八かで乗り継ぎの話をしたところ、何とかするとのこと。どうやら私と同じ予定の人がたくさんいたようです。結局22:55にストックホルム中央駅に到着。ダッシュで案内されたホームへ向かいますが、めちゃくちゃ遠くてしかも荷物が昼に爆買いした瓶詰めのジャム8本のせいで重い重い。💦💦💦

無事に列車に辿り着きましたが、「バリアフリー?何それ?」という時代の車両なので、荷物を持ち上げるのにこれまた一苦労。

⬆︎夜行(Natt tåg)および昼行の長距離列車(Intercity)用車両

※翌朝にエステルスンド中央(Östersund C)駅にて撮影したもの

 

汗だくで指定の個室に辿り着き、窓の外を見るとまだ呑気に歩いている人が...。

 

飛行機の出発時間なので、ここで切りますね。