#16 manishanisha 私の工芸・こぎん刺し | 金魚写真家のひとりごと

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24年間、金魚を撮り続けて、わかってきた事。●●集客とかブログをやるよりも大事な事。
それは、思考(想い)、仕事術とマーケティングです。
そして、本業を継続する事なんだけど、これが難しいんだよね。私も含めて。

 

刺繍、織物含む、各国の伝統的なテキスタイルに目がない私ですが、もちろん日本の工芸品からも目が離せません。

 

そんな中で、私が一番心を引かれ、そして自らも作り始め、今に至るのが”こぎん刺し”

最初は売られている商品を買っていたのですが、決して安いものではないので、いつも小物くらいしか買えませんでした。

 

そこで、いつもの”やってみよう根性”が目覚め、こぎん刺しキットから始め、その後は基本的刺し方と図案が載った本を買い、ただひたすら自己流で続けてきました。こぎん刺しの基本の、’濃紺の麻の生地に白い糸の刺繍” も渋くて好きなのですが、”カラフル”好きな私が刺すと、派手なものになります・・・。

 

長く海外生活をする場合は、必ず裁縫道具とこぎん刺し用の糸を日本から持っていく私。


もちろん今回も持ってきてあります。(しかも糸巻き付き・・・)こぎん刺し用の生地は大体どこでも手に入るので、とりあえず、糸と針が一番大事。

 

インドでも、麻やリネンは高級ファブリックの部類に入りますが、日本の金額に比べると、まだ手が出しやすい値段な上に品質も良いので、こぎん欲が刺激されます。

 

2年間に大物から小物、いろいろと作りました。

インドの高級リネンで、ショール作りました。

 

まだまだ未熟者なので、緻密なデザインの部分は、寄りが出てしまいますが、遠目で見る分には見栄えはよく出来ました。

 

くるみボタンと、インドの美しいカウベルをぶら下げる用に、飾りとなるものを作成。
 

オーガニックファームを営む友達にプレゼント。

 

私の定番、胡桃の殻を使った針刺し。殻ごとの胡桃を手に入れるたび、いつも殻をこのために大事にとっておきます。

 

しかし、昔は普通に生活に使われてきたものも、今では”職人”が作る”伝統工芸品”となり、普段使いができない値がつく物と化してしまったのが、残念ですが、全てが機械化、効率化されてしまった世の中、そうでもしないと”本来のものづくり”のあり方を守っていくのが難しくなってきているのでしょう。

 

 

”時間と手間”がかかる事を嫌がる人が多い時代ですが、昔は綿から糸を作り、
巻き上げ、そして織って布に仕立て、刺繍をするにも、またその糸は手で作られて・・・


というのが当たり前だったのに、今では生地屋さんに行って生地をや糸を買い、ただはさみと針があれば、縫い物や刺繍が簡単に出来るようになったありがたさを、私たちは忘れてはいけないと思います。

 

 

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