夢をかなえるゾウ | 迷えば原点

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医療法人翠章会 すまいる歯科 理事長・山村洋志明が書き綴ったブログです。

お久しぶりに、こんばんは!
岡崎市・豊田市の歯医者 すまいる歯科の山村でございます!


いやぁ~。
今日は、待ちに待ったドラマの放送でした。

そう。

「夢をかなえるゾウ」です!



みんな、もう本を読んでる人が多いと思うので、あらすじを言う必要がないのが、楽です(笑)



ただ、やっぱりひとつ気になっていたこと・・・




「このベストセラー本をドラマ化して、しかもたった2時間で放送して、この本の良さが果たして伝わるのだろうか・・・」と。




今をときめく「小栗旬」さんに、私たちの年代にはラジオでずいぶんお世話になった「古田新太」さん。



ドラマ化が決まった時のネットでの予想は、主人公が「妻夫木」クンで、ガネーシャが「浜ちゃん」とか「キム兄」とかだったんですねぇ。



僕としては、ガネーシャが古田新太さんと聞いて、
「絶対、面白くなる!」と確信していましたが、
今日の放送を見て、本当に恐れ入りました。



あのガネーシャの迫力と、存在感と、とてつもないいい加減さ。



完璧でした。




あの焼肉屋のシーンの、面白いこと、おもしろいこと。



そして、主人公がメンバーから外された時の、

「今言えや!はよ言わんか!」


と怒鳴ったときの迫力と、小栗君が震えながら、「俺は運がいい」と
つぶやいたシーンなんて、もうジーンときちゃいましたよ。



本の内容をたった2時間で表現しなければいけない状況の中、それでもあれだけの内容に仕上げてくるのは、脚本家、演出家、そして、俳優さんの力があってこそのものですよね。





ここからは、少し真面目な話を。




実際に、「夢をかなえるゾウ」に書いてあることは、そのほとんどがすでにどこかの本に書いてあるような内容です。
新しく知識として得られることなどは少なかったんです。実は。

でも、今まで僕の知識の中に入っていたあの成功哲学は、例えるなら、

「点」

なわけです。


僕もいろんな本を読んでいます。

だから、知識はある程度ついてきた。


でも、「点」なんです。




でも、この「夢をかなえるゾウ」はこのさまざまな「点」という知識を

見事な「線」にしてみせた奇跡の本だとおもいます。



それは、「点」を「線」にするためには、ある種のストーリーが必要なんです。

読んでいる人をひきつけるその世界観。


象の神様が、大阪弁をしゃべる必要性はない。

でも、だからおもしろい。

本当に自分の部屋のかたすみにいるのではないかと思うこの、親近感。



本もドラマも映画もすべてそうだが、心の中にずしっと入ってくるのは、傍観者である自分が、その主人公にシンクロした瞬間だと思う。


アニメでいうなら、「ガンダム」のアムロ。
映画でいうなら「踊る大捜査線」の青島刑事。


他にもたくさんあるが、本質は、主人公が現状に悩み、苦しんでいるが、そこからなんとかしようとするガッツが描かれている。


だから、共感できるんだと思う。


自分とシンクロするんだと思う。


だって、悩んでいない人間なんて、ひとりだっていないから。



「夢をかなえるゾウ」のこの伝え方は、あの三谷幸喜さんの表現と似ていると私は思います。



見ている人に本質を伝えたい。でも、それは導入として、絶対にエンターテイメントでなければ、ひとをひきつけることはできない。



原作者の水野さんは、難しい成功哲学のいろいろな「点」をエンターテイメントで見事に「線」にしてみせた。



天才だと思う。


もちろん、努力の天才ね。






この前、地下鉄にのったときに、パンクの格好をした金髪の女の子が、「夢をかなえるゾウ」を笑いながら読んでいました。



その時に、感じた。





一番大切なのは、まずは興味をもってもらうこと。


内容がしっかりしているのは、当たり前。



でも、その内容にたどりついてもらうためにも、まず興味をもってもらう、それが大切。



そのあとに、その人がどのような道に進むかは、その人自身の問題。


これは、本だけじゃなくて、僕の仕事も含めてすべての人に関わる問題なんだ。


正論は大事。でも、それを伝えれなきゃ、意味がない。






非常に、難しく、敬遠されがちな、この分野に2008年大ベストセラーとして、君臨するこの本が残した功績は、はかりしれない。





普通はドラマなんてみない、僕の父親と母親が、最後までドラマをみてました。


そして、最後に言った言葉・・・




「お前、本持ってるんだろ。明日、持ってきて」




人を動かす魅力を、僕もみにつけたいと本気で思った。