テーマ:俳優稽古
俳優のJUNです。
J'S STUDIO【俳優のためのトレーニングルーム】の主催と
太田実映画監督とのコラボレーションクラス
【ACTOR PLANT】の専任講師をしてます。

さて今回は
「俳優はどこで台詞が入った?と言えるか。」
です。
これは俳優の皆さんが一番最初にぶつかる壁だと思います。
台詞を覚えたはずなのに、実際の稽古になると台詞が出てこない。
動きをつけられると出てこない。
突然相手の台詞が飛んでしまうと対応できない。
これらは全て台詞が入っていない!状態です。
私はクラスで、
台詞を完全に操作出来る位自分のものにしてきてください。
と言います。

例えば、
プロ野球のピッチャーが練習ではマウンドの外でストライク
取れるけど、マウンドに立つ試合では入らない。
とか
ランナーを背負ってしまうとストライクが入らない。
また
ストレートは投げられるけど、緩急をつけられない、変化球を投げられない。
こんなことが許されるでしょうか?

では、どうするか?
どんな重いプレッシャーでも、どんな球種を要求されても
自由にボールを操れるようになるまで
必死に練習するんです。←当たり前ですが...それが一番大変なんです。

よく俳優にありがちなのが、
台本を離して、台詞に意識をしながら思い出すように口に出したり、
目をつぶって言えるようになったところで
やめてしまい、台詞が入った!
と勘違いをしてしまう人がいます。
そこでは、まだセリフが入ったとは言いません。

私のセリフが入ったとは
1.日常生活(料理など)をしながらセリフすらすら出てくる。
2.ジョギングや筋トレといった、多少負荷がかかりながらもセリフが出てくる。
3.テンポの速い曲に合わせて、そのメロディーに合わせてセリフで歌う。
4.以上のすべてを相手のセリフも覚えて一人会話ができる。

です。
3番目の歌は本当に難しいです。試してみてください。

さて、ここでセリフの覚え方なんですが、
重要なのが、セリフに抑揚をつけて覚えない!
棒読みのように覚えること!般若心境を読むように覚える!

が大事です。

抑揚をつけて覚えてしまうと、その言い方しかできない覚え方になってしまい
同じ芝居しかできなくなります。

あと、これは個人差があると思いますが、
台本をそんなに早く離して覚える必要はありません。
しつこいくらい台本を持って覚えること。
棒読みのように、早口で出てくるまで台本を持ったまま覚える

のが一番です。

そして、覚えるときはきちんと大きい声を出して繰り返すことです。
人間は口で発した言葉を、耳で聞いて認識します。
だから、きちんと自分が言った言葉が聞こえる必要があります。


以上長々と説明いたしましたが、一番効果のある方法です。
私はNYで英語で芝居をしていました。
台本を覚えるのがとても大変でした。しかも発音も正しくなくてはなりません。
そんな中で、教えられたり、あみだした一番効果的方法です。
ぜひ実践してみてください。

ある有名演出家が
「お前、セリフ思い出すくらいなら台本持てよ!
じゃなかったら完全に入れてこい!」

と言われている俳優さんがいました。
下手にプライドで頑張ろうとすると、痛い目を見ますよ。

ひたすら地味に繰り返す!これが一番の近道です。

以下の台本は上記の方法をよく使いました。