車のローン月2万円×5年=120万円。
妻の退院の日には合計470万円もの借金が残りました。
淳一25歳。
江戸川橋にある印刷屋の営業。
残業はあまりなく18時ころには退社して19時過ぎには帰宅。
年収は350万円です。
幸い残業が無く早く帰宅できる職場でしたので夜勤で働けるアルバイトを探します。
パッと思いついたのは新聞配達員。
ただ毎日出勤は肉体的に厳しいと判断して他のバイトをさがします。
新聞折り込み広告に目が止まります。
『深夜清掃員』
仕事内容は、自宅のから車で10分くらいの場所に集合して3人でバンに乗り『D』の頭文字のファミリーレストランの深夜清掃です。
清掃内容は窓ガラス清掃、絨毯クリーニング、床磨きをしてワックスがけを2時間で仕上げます。
店舗で年に一度、剥離剤を塗ってワックスを剥がす清掃の時は3時間。
電球をLEDライトに随時交換などの仕事もありました。
清掃場所は東京と埼玉県の『D』の頭文字のファミリーレストラン。
遠くは東松山や秩父にまで行きました。
特に冬場の秩父は辛かった…。
外で窓清掃は手がかじかみ、耳は真っ赤になり鼻水を滴ながら作業をしていました。
昼間の仕事(印刷屋)をして帰宅。
夕食後に仮眠をとって0時くらいに起床。
集合場所まで車で行き、バンに乗り換え目的地まで。
移動は後部座席で僅かな時間も無駄にせず仮眠。(この頃は常に疲れがピーク状態でしたので目を閉じれば直ぐに眠ることができました。)
深夜1~3時まで清掃をして、1時間かけて集合場所へ帰宅。
自宅に帰るのは4時30半くらいでしょうか。
帰ってから2時間くらい仮眠をしてから昼間の仕事へ出発。
約6年間、このサイクルで仕事を続け470万円あった借金を完済しました。
途中、今現在も働く会社(3社目も印刷会社です)に転職をしてから給料も大幅に上がったことによるのも完済を早めた要因で大きかったです。
当時は昼間働いている会社の人にも仲の良い友達にもプロレス関係者にも恥ずかしいことだと思い、この話をしていませんでした。
今だから笑って話せる昔話です。
野球を観に行ったり。
ゴルフをしたり。
旅行に行ったり。
パチンコしたり。
たまに綺麗なお姉さんのいるキャバクラに飲みに行ったり(笑)
今現在、そんなことができるのも、
あのどん底の時代に『なにくそ!!』という思いで貪欲に借金返済した日々があってからこそです。
暗いネガティブな話は今回で終わりです。
お付き合いいただきましてありがとうございました。