今日は東京都港区にあります、頌栄女子学院の学校説明会に参加してきました。
新所沢から山手線に乗り継ぎ、五反田で都営浅草線に乗って1駅乗り、高輪台を出て1分で着きました。
五反田から歩いていくこともできます。
ここからはとても遠いというイメージもありますが、だいたい1時間と少しあれば着きますし地下鉄に乗れば雨に濡れずにいくことができて、ここからのアクセスは見かけよりは悪くないのかなと思います。(西武新宿線と山手線の混雑は大変そうですが…)
この学校には昨年訪れております。昨年の模様は下記のリンクよりご覧ください。
今日の説明会は、受験生保護者の方々の説明会を2階から塾関係者が見ることができるという形式で行われたものでした。
高輪台駅を出たらズラーッと大勢の人たちが並んでいて、一瞬受験当日の門前激励かなと思いましたが、家庭教師や個別塾の勧誘のチラシをたくさん配っていて、私は保護者ではないのですがたくさんチラシをもらってしまいました。
まずはじめに、頌栄の歴史と教育方針というテーマで、学校長の岡見清明先生よりお話がありました。
今年創立135周年を迎えるという歴史が深い学校で鹿鳴館の翌年に開校し、開校の式典にはなんと福沢諭吉が来たそうです。
創立者は今の校長の曽祖父にあたるということからも、歴史の風雪に耐え今日まで女子教育を続けてきたということにただただ圧巻です。
また、岡見先生は男女別学の必要性について、「男女は同権であっても同質ではないので、多感な時期の人間形成を行う際には別学の方が良いだろう。」とおっしゃっていました。
教育方針については大きく分けて2つのポイントを挙げて説明していました。
①すべての生徒に満足のいく進路を与える
これは高校卒業後にどの大学に進学するかということではなく、その先を見据えた自分の将来像を自発的・能動的に考える上で満足できる進路だということです。
②女子としての品性・情操を磨いて、魅力的な女性を目指す
この2つが頌栄女子学院で重視しているというお話でした。
また、キリスト教の学校ですので毎日8時15分に礼拝があり、週に1度は8時からの合同礼拝があります。
週5日制で土日が休みとなりますが、日曜には近所の教会に行くことを強くオススメしているそうです。(しかし、強制ではありません。)
次に、学院生活というテーマで生徒指導部長の塚田先生よりお話がありました。
日本で初めて林間学校を行ったり、日本で初めてタータンチェックのスカートを導入したりと日本初が多いこの学校ですが、校外学習が豊富で中学では、中2と中3で修学旅行があります。
普通の学校は修学旅行と名のつくものは1回だと思うので、少し羨ましいなと思いました。
他にも希望者を募って行うプログラムがたくさんあり、貴重な経験がたくさんできるのではないかと思います。
また、クラブ活動もたいへん活発で、ほとんどの生徒が何かしらの部活に入って活躍されているそうです。
特に、模擬国連部は日本代表として世界大会に出場し、世界2位にあたる成績を残したということでまさに世界レベルです。
その他にもインターハイ常連の弓道部や、コンクールで賞を毎年もらうような聖歌隊など顕著な成績を残すクラブも多いそうです。
また、この学校は帰国生が多いことも大きな特色の一つです。
先日、大妻中野が女子の中高一貫校の中で帰国生の占める割合が頌栄に次ぐ約11%と紹介しましたが、頌栄の帰国生の割合は、中学の約25%、高校の約23%と圧倒的に高くなっています。
一般生と帰国生は中学1年から高校1年までの4年間は、5クラス中3クラスが気候生徒一般生の混合クラスとなり、混合クラスには気候生が15〜20名程度在籍し、帰国生と一般生の割合はだいたい4:6になるそうです。
この4:6という絶妙な割合が互いの特性をうまく引き出しているとのことで、帰国生にとっては、同じような境遇の級友がクラスに十数名もいることで、安心して自分らしさを発揮します。せっかく身につけた英語力を失わないために意識して普段から英語を使い、それが一般生の英語への関心を高め、耳を鍛えます。
一方帰国生は、現地で学ぶことが困難だった教科や進度に差のあった教科を身近な一般生に聞いて、意欲的に勉強しているそうです。これは、質問された一般生も教えることでさらに理解を深めます。
そして、教員と生徒がとても親密であるということから、友人トラブルはあっても大きないじめに発展することはないそうです。
進路については高2から文系と理系に分かれるのですが、理系は4分の1と文系の方が多くなっています。
主な指定校推薦入学枠がある大学については
・青山学院大学 11名
・東京女子大学 5名
・早稲田大学 4名
・東京理科大学 4名
・津田塾大学 2名
・国際基督教大学 1名
・慶応義塾大学 5名
・学習院大学 9名
・明治大学 2名
・日本女子大学 2名
と豊富にありますが、今年度利用したのは2名とのことでした。
卒業生の進路内訳については、
今年は全卒業生228名のちょうど50%にあたる114名が国公立・早慶上智に進学したとのことです。
2018年から2019年にかけて、
早稲田大学の合格者が103名→134名
慶応義塾大学の合格者が70名→75名
と厳しくなっているにもかかわらず、増加しているということにはお見事と言うほかありません。
英語をどんどん難しくして差が出やすい試験に変わって欲しいという先生の言葉からも、英語というものが非常に大きな武器となっているのだなと感じました。
次にDVDによる学校紹介がありました。
毎日を楽しそうにイキイキと過ごす頌栄生の姿を見ることができました。
最後に入試について、広報部長の湯原先生よりお話がありました。
まず、今年の入試結果ですが、
第1回(2月1日)は募集100名、受験者272名、合格者106名(実質倍率2.57倍)
第2回(2月5日)は募集100名、受験者414名、合格者115名(実質倍率3.60倍)
国語、算数、理科、社会の配点は全て100点で、試験時間は40分です。
第1回の合格最低点は218点、第2回の合格最低点は223点でした。
この場合、国語と社会で例えば80点ずつ取って、算数30点、苦手な理科は20点なんてパターンでも合格となりますが、極端に低い点数の科目がある場合は審議にかけて合否を判断するそうです。
ただ、具体的な足切り点などの基準は明示されていません。