2月28日 共立女子中学校 塾対象説明会 | ジャングルジムブログ

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埼玉県所沢市にあります中学受験専門塾ジャングルジムのブログとなります。

今日は東京都千代田区にあります、共立女子中学校の塾対象説明会に参加してまいりました。

新所沢駅から高田馬場で東西線に乗り換えて、竹橋で降りた後7分くらい歩いて到着しました。

 

数年前、私(早川)は受験生応援のためにこの学校に行きましたが、この入り口の左右に神保町から来る生徒を出迎える塾の先生の群れと、竹橋から来る生徒を出迎える塾の先生の群れが集まっており、どちらで待っていればいいのかわからず、生徒と会えないまま入試が開始してしまったという苦い思い出のある学校でもあります。

 

共立女子中学校は1学年320名と女子中高一貫校では最大級の規模となっており、大規模校の利点をある多くの「出会い」と「経験」を生かしながら他者との経験の中で自分の特性を伸ばす力を育成しています。

そして、社会の変化に対応できる幅広い力を多様性と柔軟性として、「時代を超えて“輝き、翔ばたく女性”」を育てたい女性像としています。

 

今日の説明会は入試についてのお話が中心でした。

まず、中学入試結果報告・入学生の様子について校長の児島先生よりお話がありました。

今年度の入試結果はこのようになってます。

2/1入試と2/2入試で定員の75%にあたる入学者を選抜し、残りの25%を合科型入試とインタラクティブ入試と帰国生入試にて選抜します。

様々な選抜形式にて生徒を集めていく意図としては、幅広い力を多様性に満ち溢れた生徒を集めていくということと、日本の教育の大きな変化を見据えたメッセージとしています。

 

合科型入試の内容としては、

・合科型論述テスト(50分100点満点)

・算数(50分100点満点)

・面接(良い部分を見出す加点方式)

の3つです。

今年(平成31年度入試)では2月3日午前に行っていたこの入試を2月3日の午後に移したことで、受験者が倍増しました。

意外だなと思ったこととしては、公立一貫校との併願が10%ほどとそこまで多くないということです。

合科型論述テストは、理科・社会での資料を読み取って考えられることを記述形式で解答していくという形式で、いわゆる適性検査型の入試とも少し違うなという印象を受けました。

共立女子中学校で秋以降3回実施している「合科型論述チャレンジ」という対策講座も開催しており、合格者の半数がこの講座を受講したとのことです。

面接は15分程度のグループワークで、自分の考えをフリップにまとめて30秒でプレゼンするという形式だそうです。

良い部分を見出す加点方式ですので、何回か練習して当日いきなり本番という状況で焦らないようにしておいた方がいいですね。

 

インタラクティブ入試は昨年新たに導入した入試ですが、英語を用いてアウトプットできるコミュニケーション能力を測る入試として導入されました。

帰国生入試の受験資格のない生徒であったり、中学入試は考えていないがこのような入試ならば受験したいという生徒がこのインタラクティブ入試で共立女子に入学しています。

インタラクティブ入試の内容としては、

・英語インタラクティブトライアル(40分100点満点)

・算数(30分50点満点)

の2つです。

英語インタラクティブトライアルはペーパーテストではなく、英語を媒介とする主にゲームや対話などを通じて、英語の理解力や英語を用いての行動力等を測る試験となっています。

発問や進行は全てネイティブの先生が行い、英語力や行動力などを、それぞれの観点からルーブリックを用いて採点します。

試験中は日本語を用いることができず、全て英語にて進めていくことがルールですが、英検3級程度の会話力があれば大丈夫だそうです。海外の在住経験などといった受験資格もありません。

共立女子の特長である多様性・柔軟性を拡張させていくための入試と位置付けています。

算数は計算力など基礎的な力や小学校算数の知識を確認することを主眼に置いた試験となっています。

これも、先述した合科型論述チャレンジと同様「インタラクティブ・チャレンジ講座」(模擬入試体験)を実施しており、合格者の70%がこれを受けたそうです。

この入試を考えている方は、「インタラクティブ・チャレンジ講座」を受けてみた方がいいですね。

 

帰国生入試は定員を10名から20名に増やし、国語と英語の選択制となりました。

受験生のほとんどが英検の上位級を保持しており、英語試験も英検準2級から2級ほどの難易度となるそうです。

 

次に、昨年度入学生の様子と状況についても教えてくださいました。

75%を占める2/1入試、2/2入試で入学した生徒の定期試験等の偏差値はどちらも50に近い値となっており、合科型で入学した生徒はそれに比べると低くなっていて、多少のんびりした生徒が多いと校長先生はおっしゃっていました。

また、インタラクティブ入試での入学者は、全科目の偏差値では合科型の生徒と近い値となっていますが、英語では偏差値60を超えていて、得意な英語はできるとのことです。

まさに様々な入試を経て入学した320名という多くの同級生の中で、様々な「出会い」と「経験」ができる学校だなと思いました。

 

続いて、共立女子の英語&グローバル教育について、国際交流部主任・英語科の石田先生よりお話がありました。

共立女子の英語授業は

中1→4.5時間(隔週)

中2→5時間

中3→6時間

と週1時間の英会話の授業を必修としており、

英会話の授業は1クラスを半分に分けて実施し、また上級者向けの取り出し授業を希望制にて行っています。

また、英語の授業は2クラスを3クラスに展開し機械的に分けることによって、アウトプットを重視した授業を行っています。

多様な入試により、もともと英語が大得意な生徒も集まってはきますが、アルファベットから丁寧に指導することで初心者でも安心だそうです。

2020年の入試制度への対応としては、共立の英語教育は慌てない!としており、アウトプットを重視した授業と多彩なグローバル教育プログラムにより、高2の段階でTEAPのスコアが早稲田大学、上智大学の全学部の基準を平均値で上回っているとのことです。

 

 

共立女子中学・高等学校

 

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