今日は東京都杉並区にある日本大学第二中学校の塾対象説明会に２名で参加してまいりました。
私たちは西武新宿線鷺ノ宮駅からバスに乗って１５分ほどで到着しましたが、下井草駅から歩いても行けるようです。
この学校の説明会には去年も訪れています。
その模様はこちらをご覧ください。
最初は学校長の深沢先生から「９０年の伝統が育んだ、おおらかであかるい校風」というテーマでお話がありました。
得意不得意をクラスの皆が助け合えるように、特別なことをせずにシンプルにやっていきたいと先取り授業は行わずにゆっくり基礎を大切に指導していると深沢先生はおっしゃっていました。
ただ、カリキュラムの先取りはしないが、授業の中に高校での学習のヒントや旧課程で学ぶことを盛り込むことで、ある程度の予備知識を持った状態で高校に進めるようにしているそうです
続いて、広報室長の中島先生より日大二中・二高の学びといったテーマで説明がありました。
日大二中では今日の“はやくてなるべく良い”ことを好む風潮に一線を画して、生徒皆が“おそくて良い”を学びの中で目指していくというお話にはなるほどと思いました。
また、朝学習やノートチェック、小テスト、学習点検期間での補習など生徒一人一人を徹底的にサポートすることによって、学習についていけなくなり学校がつまらなくなってしまわないように取り組んでいるそうです。
また、日大二中では女子栄養大学と１９年にわたって提携し、生涯を見通した身体の土台づくりのサポートも積極的に行い、“骨太の二中生”ということで、成人骨量の平均値を大幅に上回っているようです。
学習することでの頭の発達であったり、豊かな人間関係を築くことでの心の発達ということはいろいろな学校の説明会で言われることですが、このような身体の発達に取り組んでいますというようなお話は今までなかった分なるほどと思いました。
進学状況については日本大学の付属校でありながらも、日本大学に進学する生徒は約３０％ということがこの学校の大きな特徴です。
これは、日本大学に進めないということでなく、進めるが他大学に進学しているということです。
今年の３３９名の卒業生のうち約３０％が日本大学へ、約５２％が他大学へ進学し、残りの約１７％が進学準備となったというデータから、大学付属校というよりは進学校に近いような数字になっています。また理系の生徒が多いのも特色となっています。
指定校推薦の枠がとても多く、早稲田大学やGMARCH、を中心に８５名が指定校で進学しているということと、日本大学へ進学する権利を持ちながらこのようなチャレンジができるのはとても安心なのではないかなと思います。
また、今年の主な国公立大学への合格者は、６名（一橋大、東京学芸大、首都大学東京、埼玉大、千葉大、東京芸術大など）で医・歯・薬・獣医学部への合格者は、医→８名、歯→５名、薬→３２名、獣医→５名で、主な私立大学の合格者は、早慶上理ICU→５０名、GMARCH→１４８名と大変立派です。
日本大学への推薦は付属２５校が受ける日本大学基礎学力到達度テスト（計３回）の順位で決まっていきます。
１万人近い日大付属校の同級生が受けるテストで、医学部の枠は１５枠でしかも医学部に進学するにはこのテストの他に厳しい面接などの選抜があるとのことで、狭き門であるなと思いました。
最初に指定校の募集が始まって、残念ながら希望の大学の枠が埋まってしまった場合、日大への推薦を受けるかどうかを決め、推薦権を行使しない場合には一般受験となります。
その際は進路が決まった生徒と一般受験を目指す生徒を分離したクラスにて徹底的に学校の授業でサポートしてくれるそうです。
総じて、進学に対してとても手厚いなといった印象を受けました。
会が終わった後校長先生にうかがいましたが、中学から入った生徒の方が日大以外に進学する割合が高く、指定校などで他大学へ進学する生徒は中学から入った生徒が多いとのことでした。
この後は施設を見学させていただきました。
人工芝のグラウンド、理科校舎や芸術校舎、とても明るく集中できそうな自習室と普通の教室以外にも様々な素晴らしい設備はまるで大学のようでした。
ホームルーム教室がある建物も、開放的な吹き抜けや広い廊下などまさに私立だなといった感じです。
生徒たちは先生が促さずとも大きな声と笑顔で皆挨拶してくれて、楽しそうにしていました。
先生は、“宿題やってこなかったり、近隣の住民の皆さまからよくお叱りの声は頂くのですが、明るくて人懐っこい生徒なんです。”
と言っていました。
とてもいい生徒さんたちだなと思いました。
私（早川）は日大二中と私学大会ベスト８でこの学校と対戦し負けてしまった記憶が強く残っています。
最後のフリーキックで先輩が決めたシュートが惜しくも時間切れで無効となってしまったという後味の悪い試合だったなあと日大二中のグラウンドを見ながら思い出してしまいました。