【ラッパの吹き方考察】6.息の吐き方について(3)お腹の支え | Jung Brass Collectionのブログ

Jung Brass Collectionのブログ

トランペットを始めて早ウン十年。お蔭様で今も充実したラッパ活動を楽しんでいます。これまで経験した所感や、今振り返る考察など、トランペットや音楽にまつわる話と、趣味のブラスアンサンブルアレンジの活動の記録です。

口笛を吹くように息を吐く。と言っても、近くの蝋燭の火を消すくらいの吐き方では中低音域をmp くらいしか鳴らすことはできないでしょう。ff で吹く時は沢山の息を入れる必要があるし、高音域を吹くにはスピードのある息が必要になります。


口先だけでも多くの息、スピードのある息は出せるには出せるでしょう。でも一瞬だけ。持続ができない。

では、どうしたらいいんだろう?

ここで重要になってくるのが「お腹の支え」。お腹から息を出して、とか、お腹に力を入れて、とか先輩に言われた事があると思うんだけど、じゃぁ、具体的にどうするの?と。僕も、学生時代は言われるがままに腹筋に力を入れるだけで何も考えてなかったなぁ、と反省。

具体的に考察してみよう。

まず、息を吸わないと話が始まらないけれど、息の吸い方の考察は別の機会に。今は単純に腹式呼吸で吸ったところから考察開始。

腹式呼吸で吸うとお腹が膨らむのはご存知のことでしょう。普通に呼吸すると吐くにつれお腹は凹んできます。そのお腹を凹ませないよう、寧ろ外に張り出すようにして吹いてみると、すごく安定した息が出ていくのが実感できると思います。僕の場合は、同時にお臍の下くらいの下腹部に力をかけてます。この力の入れ具合で息のスピードをコントロールしています。これを腹圧というそうですね。

もう一つ逆のやり方もあります。腹式呼吸で膨らんだお腹を意識的に凹ませて吹く方法。その時は、僕は鳩尾辺りの腹筋にグッと力をかけています。

どっちのやり方が正しいのか?というと両方正しいようです。その人によってやり易い方を採用すればいいでしょう。

僕の場合、前者は持久力があり、後者は瞬発力があるように感じています。という事で状況に応じて使い分けています。

普段は前者で安定した息を吐き、高音域やffなど、ここぞという時は後者を使う感じかな。長距離走と短距離走のイメージ。

この事をバジル・クリッツァーさんが明確に説明してくれていて、僕の考え方は間違ってなかったんだなぁと一安心。是非、こちらを参考に!

(ここでは胸式呼吸に言及していますが、呼吸は別の機会に考察します)