循環器内科医の健康広場 -12ページ目

循環器内科医の健康広場

医食同源。食と、医療、健康、ダイエット、、、に関することが主なテーマです。



おはようございます、布施淳です。

http://junfuse.com/150523/

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古い本で、以前読んだはずなのですが、内容があやふやでした。ふとした機会でざっくり再読しました。金融リテラシーの重要さを再確認いたしました。要は、労働収入のみに頼らず金融資産収入を増やし、ワークライフバランスを整えよう、ということです。自分の極めて疎い部分ですし、学び多い良書です。読んだはずなのに実践できていない自分が恥ずかしいです苦笑。

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この本の冒頭で、金融リテラシーと少子化の関連を指摘しています。
日本は他国に比し長時間労働です。長時間労働を余儀なくされることにより、女性が働きながら出産することが難しくなったり、男性の育児・家事への関与が制限されます。
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一方、日本は国際的に金融資産収入の割合が低く、労働収入に依存している人が多いことが指摘されており、これが長時間労働を来している一因として考えられています。
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すなわち、金融リテラシーの向上を図り金融資産収入の割合を増加させれば、長時間労働が緩和され、少子化抑制につなるという理論です、なるほどです。
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それでは、金融リテラシーの向上により、我々「医師」の長時間労働は改善するのでしょうか?
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確かに医師は、金融リテラシーが低い人が多いと思います、自分も含めて苦笑。なぜなら、職務的に金融とは接点が少ないですし、また長時間労働に加えて、医学的専門的知識の勉強にも時間を割かれるので、金融リテラシーを学ぶ時間があまり取れないのが一般的だからです。
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医師って、使命感の強い人が多いです。お金のために働くという感覚はなく、目の前の患者のため、命を救うために働いている人が多いです。悪い医師もいますが、大半の医師は、献身的な姿勢の善人です。給料明細を見ない人も少なくありませんし、自分がいくら給料をもらっているか把握していなかったりします。労働基準法を無視したような長時間勤務も普通にあり、そして、夜間の呼び出しにも応じていたりします。でもそれはお金のためではありません。大半の医師は、善意と使命感のもと長時間労働で日本の医療を支えています。すなわち、医師の長時間労働は、「労働収入」のためではないことが多いわけです。
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医師の金融リテラシーが上がることは勿論大変良いことではありますが、資産収入が増えても、医師の業務が減るわけではありません。長時間労働改善への影響は少ない様な気がします。
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むしろ、仮に資産収入が大幅に増えたら、労働収入の非効率性を実感しやすくなり、そして過剰労働のストレスから、医師の「非常識な労働」へのモチベーションが下がりやすくなる可能性もあるかもしれません。長時間勤務や当直業務を余儀なくされる勤務医から、比較的勤務時間が限定される開業医や産業医、研究職などにシフトする傾向を助長するかもしれません。
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こちらもあります。
おはようございます。布施淳です。

http://junfuse.com/150517/


日本には病院が乱立しています。良い例は、東京都の御茶ノ水駅周辺。
順天堂医院、東京医科歯科大学病院、日大駿河台病院、ちょっと離れますが東京大学病院、日本医大病院など、数百から1000床規模の大病院が乱立しています。異常です苦笑。
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ですから、患者の取り合いも熾烈になります。例えばA病院の循環器内科のライバルは、隣のB病院やC病院の循環器内科だったりします。患者の取り合いですから、救急車搬送も取り合いだったりします。A病院の救急医は自分の病院により多くの患者を搬送してもらいたく、救急隊の人に親切にしたりすることも一般的にはよくあることです。
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マーケット感覚を身につけよう
ちきりん  (著)
さて、前回取り上げた、ちきりんさんのこの本を読んでいて、以前拝聴したある外傷専門医の話を思い出しました。
外科医は、手術をやってナンボです。手術を行うことで技術を向上させます。
外傷の原因の代表的なものは交通外傷です。しかし昨今交通事故が減少して、外傷の手術が減ってきたとのことでした。ですから、外傷患者は周辺の他の病院と取り合いになります。
外傷患者が減っていますから、外傷のみでは自分の外科医としての技術が維持できず、外傷以外の通常の手術(癌などの手術)も行い、自分の外科的技術を維持向上させているということのことでした。
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道路交通事故による交通事故
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外傷医のライバル、商売敵は誰でしょう?
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A病院の外傷医のライバル、商売敵は、隣のB病院やC病院の外傷医や救命センターが真っ先に想起されます。あるいは、最近は外科的手術をしなくても血管内治療により出血部位を止血するような技術が発達し、「切る」といった手術を回避できるよになるケースもあります。すなわち、外傷医のライバル、商売敵として血管内治療医が挙げられます。.
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ちきりんさんの本を読んでいると、それだけではないことがわかります。
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自動車メーカーの車両安全対策、シートベルトやエアバッグ、飲酒運転の取り締まり強化や、交通安全運動、公共交通網も発達、様々な交通機関の安全システムも商売敵です。なぜなら、それらにより交通事故が減少し、外傷患者が減るからです。
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日中に病的な眠気を来す睡眠時無呼吸症候群も交通事故の原因になります。この睡眠時無呼吸症候群の治療を担当する医師も商売敵と言えます。
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安全な自動運転が可能になると思われるGoogle Carを開発しているGoogleも、外傷医の商売敵と言えるでしょう。
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様々な情報の電子化やスカイプ会議など、これまで移動が必要であった業務がインターネットを介して可能になったものも多々あります。結果、我々は移動する頻度が減少した、すなわち交通外傷に陥る確率が下がったわけです。その他でもアマゾンなどでのネット購入も増え、買い物による外出頻度は減少しました。ネットバンキングで銀行に出かける頻度も減少しました。急速なIT化、その発展も外傷医の商売敵と言えます。
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外傷が減るのはもちろん喜ばしいことであり、外傷医にとっても、もちろん喜ばしいこと(上に挙げた例は、外傷患者を減少させることに尽力している同志たちですよね。)なのですが、自分の専門医としての技術維持向上という観点からは複雑な思いもあるわけです。外傷医の経験が減ることは、俯瞰的に見れば、我々一般市民にとっても、必ずしも良いことばかりではありません。
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外傷医の出番が少なくなってきたといっても、外傷は交通外傷ばかりではありません。例えばいつ起こるかわからない大地震や津波といった災害の際には多数の外傷患者が発生する可能性があります。我々も、そんな災害にいつ遭遇し、大きな外傷を負うかもしれません。外傷医のお世話になるかもしれません。外傷医の活躍が多いに期待されるわけです。そんな時に備えて、外傷医は日々技術を磨かなければいけません。
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頻度は多くないけれど重要な技術を磨くのに、想起される方法の一つは、度々触れている「シミュレーション」です。
最近は3DプリンターなどIT技術を駆使した医療シミュレーションも進歩著しいです。
例えば、以前少し触れた杉本真樹先生もその分野で活躍しています。
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外傷モデルの手術トレーナーがあれば、ニーズは大きいでしょうね。と思ったら、既に、結構あるんですね。
例えば、、
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より一層の発展で、外傷医の技術向上を期待したいです。
IT技術は、外傷医の商売敵でもあり、強力な味方でもありますね。


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こんにちは。布施淳です。

マーケット感覚を身につけよう
ちきりん  (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4478064784

2Q==-2

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世の中の様々な事象、動向を「マーケット感覚」という切り口で説明し、いかにその能力が必要かを説いています。
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ちきりんさんのすごいところは、物事を一段上の「抽象概念」で俯瞰することができるという点です。
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マーケット感覚とは「市場で取引されている価値」を理解できる能力です。価値を再定義する視点も重要です。世の中のあらゆる分野で市場化の進む社会において、市場の動向を見極めるためのマーケット感覚と、需給バランスの変化に合わせて自分のスキルや専門性をシフトするための柔軟性や決断力が重要と言います。
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先が読めない時代ですから、専門性を身につけたうえで、変わり続けることが必要であり、変化を恐れず、楽しもう、ということです。
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さて、この本は様々な腑に落ちる情報や進言が満載なのですが、「学び」についての記載も自分にとっては興味を引きました。青字は抜粋です。
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「何かを学ぶ際には、ふたつのステップを経ることが必要です。ひとつは、組織から学ぶこと、もうひとつが、市場から学ぶことです。組織からの学びには、学校に通って学ぶ方法と、会社に入って上司や先輩の指導を受け、研修に参加して学ぶという方法があります。一方、市場から学ぶ方法は「やってみて、失敗し(もしくは拒否され)、その失敗や経験から学ぶ」という形になります」
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「私たちが何かについて「できる」と言えるレベルに到達するためには、学校的な「習い、覚える」学びに加え、市場的な「実際にやってみて、できるようになる」という学びも不可欠なのです」
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自分の職種の領域にも共通しています。例えば、心臓カテーテル治療の技術は、本を読んだり、勉強会や講習会で学ぶことも重要ですが、しかしながら、実際にやらなければなかなか上達しません。やって、失敗して、学習し、次に生かす。PDCAサイクルです。learning by doingの有用性について、以前も記事書きました。
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爆発的モチベーション向上とlearning by doing http://junfuse.com/150325/
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医療は市場性が最も低い分野の一つであり、いわゆる「市場的」には甘い、緩い世界です。しかし、医療の場では、独特の厳しさがあるのも事実です。「生命」を扱うということです。従って、失敗ばかりというのも、倫理的に問題になりますから、そんな状況で活用されてきているのが、シミュレーション教育です。
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失敗できない状況もあります http://junfuse.com/140829simulation/
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医学とは全く関係ない本ではありますが、学びの概念は、どんな分野も共通する部分がありますね、当たり前ですが。


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こんにちは、布施淳です。

http://junfuse.com/150505/


さて、循環器医の自分としては「中毒」に接する機会は日頃あまりありません。強いて言えば、「ジギタリス中毒」。ジギタリスという心臓の薬が効きすぎると、ジギタリス中毒になり、食欲不振、嘔気嘔吐、不整脈を生じたりします。

そんな中毒初心者の自分が、「中毒」を少々勉強する機会に恵まれました。

その学びの中で、インパクトあった言葉は、

全ては毒である。毒でないものなど有りはしない。それが毒かどうかは、量で決まる。

これは、中世の医師、錬金術師であるパラケルスス(1493-1541)の言葉です。


なるほど、と思います。

塩分は生命の維持に必要ですが、摂り過ぎると、高血圧など、身体に毒になります。

糖分も生命の維持に必要ですが、摂り過ぎると、糖尿病など、身体に毒になります。

脂分もしかり。

アルコールも、少量ですと心臓病を減らしたり、寿命を延ばしたりすることが期待できます。しかし、過剰摂取は、ご存知の通り、肝障害や、 癌、依存症など、様々な身体的、精神的問題に陥ることがあります。

生命維持に極めて重要な「水」だって、例に漏れません。水がなければ生きていけませんが、その摂り過ぎは、やはり、「毒」になります。

水中毒:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%AD%E6%AF%92


生命維持に極めて重要な「酸素」も、過剰になると、「毒」になります。

医療においても、酸素の過剰投与を控えるべき場面が多々あります。

酸素中毒:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E7%B4%A0%E4%B8%AD%E6%AF%92


食べ物も、○○が健康に良いので、そればかり食べる、ということがよくあります。偏食は、「毒」になる可能性があります。なんでも、ほどほど、バランスが重要ということです。摂り過ぎで、良い物は、ないと考えましょう。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%B9

【参考】http://junfuse.com/150429/


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こんにちは。布施淳です。

http://junfuse.com/150429/

健康日本21によると、「節度ある適度な飲酒」とは1日平均純アルコールで約20gほどです。

純アルコール約20gとは、ビール500ml、日本酒180ml(1合)、ウイスキー60ml、焼酎(25度)100ml、ワイン200mlくらいが目安です。

飲酒量(g)=飲酒量(ml) x 酒の度数 x 0.8

日本酒とっくり

「多量飲酒」とは、1日に平均純アルコールで約60gを越えて飲酒する人を指します。ビール3本。日本酒3合。。。。自分としては、このくらいあっという間です苦笑。以前よりは、だいぶ減りましたが。

飲酒が習慣化すると、いつしか有害な問題を引き起こす飲酒(hazardous drinking)となり、そして精神や身体に 悪影響を及ぼす飲酒(harmful drinking)に移行し、ついには「アルコール依存症」に至るのです。


アルコール依存症とは、自分の意思では飲酒をコントロールできなくなる病気です。この病態の理解が、全く認知されていません。

飲みすぎを注意されたり、非難されたりする人の中にはこのアルコール依存症が多々含まれていると思われます。飲酒してしまう人を責めても仕方ないし、改善しないのです。なぜなら、「病気」だからです。

飲酒運転も、多々アルコール依存症の影響があるものと思われます。飲酒運転した人を責めても仕方ないし、改善しないのです。なぜなら、「病気」だからです。


2003年の樋口らの調査では、日本の多量飲酒数は約860万人、アルコール依存症数は約80万人と推計されています。

アルコール依存症は、上記のような社会的な問題を引き起こし、信頼を失います。さらに身体的問題を生じることも、大きな問題です。肝疾患、脳卒中、癌、などの原因になりえます。また、アルコール依存症の影響での自殺が年間7000人ほどいると推計されます。

アルコール依存症の平均寿命は52歳であり、アルコール依存症で入院治療し、退院したものの年平均4-5%死亡し、10年後の生存率は50%ほど、というデータもあります。

そんなアルコール依存症の恐ろしさを、この本は優しく、明確に、リアルに、伝えてくれています。

西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気 

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2Q==

著者の西原理恵子さんと、月乃光司さんの苦労が伝わって来るとともに、アルコールの恐ろしさに気づかせてくれます。


自分の日常でも、気軽に飲み会を頻繁に企画したり、飲みに誘ったり、場合によっては、飲酒を強要したりする場面があったりします(僕自身は他人に飲酒を強要することは決してありませんが)。

アルコールの恐ろしさを十分認識すれば、気軽に飲酒を促すような言動はできなくなります。

テレビCMでは、いかにも美味しそうなビールの映像がガンガン流れます。ついつい飲みたくなります。日本の環境も恐ろしいです。

この本のこの言葉を、世の中に広く周知させることが大変重要かと思います。

「お酒は嗜好品であるとともに薬物でもある。」


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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