「西洋の敗北は、今や確実なものとなっている。しかし、一つの疑問が残る。日本は『敗北する西洋』の一部なのだろうか」
3ヶ月ぐらい前、通勤電車の中で、斜め向かいに座ったおじさんがカバー外して読んでるのを見て、ベストセラーになってるなと思いましたね。
この本、買いました。図書館に予約したら何年先になるか・・・と思ったので。
この中に、アメリカの実際のGDPは、公表の40%ぐらいだろうという言葉がありました。アメリカは、医療費が非常に高額ですよね。また、訴訟がとても多く弁護士が高額な弁護士料を受け取る。この2つは、諸外国には、あまり見られないものなので、これが見かけのGDPを押し上げているのだそうです。本来GDPは、国内での製造業の生産能力を測る統計数字なので、アメリカはGDPだけは馬鹿高いですが、まともな製造業を失っているのですよね。
トランプがやっている関税政策は、昔日本がやっていたように自国産業を保護育成し、外国に逃げた製造業を国内に呼び戻すためなのでしょうが、経済政策は素人には無理ですよね。なんか逆に残っていた製造業が逃げ出すようなことになってるようです。
アメリカやヨーロッパは、キリスト教国だった筈ですが、同性婚を法律で認めてしまった。私、これには驚いて、アメリカもヨーロッパもキリスト教を捨てたんだと思いましたが、トッドも同じ事を書いていて、キリスト教ゼロ状態と表現してます。
西洋諸国が、世界に規範やロールモデルを示せなくなった。本人たちは示しているつもりが、非西洋諸国から馬鹿にされるようになった。これが衰退の本質なのかもしれません。