天国から来た大投手 十、レッツ・プレー・ボール 151 | 六月の虫のブログ

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全体練習とネイサンの練習が終わると、ジュディと美盤はネイサンとメグの待つアパートに向かった。森次郎は、ミスター・クリーグとデニスを相手にピッチング練習を三十分し、シャワーを浴びてからネイサンとメグのアパートに行った。ネイサンとメグは、リビングルームのソファに座っていた。ネイサンは森次郎に「今夜は、日本料理だって。楽しみだな」と視線をキッチンにいるジュディと美盤に向けた。ジュディと美盤は食材を持参していて、料理の準備をしていた。メグは「すき焼きだって。楽しみだけど、食べられるかな」と不安がっていた。森次郎は「多分大丈夫。でも、ネイサンは明日のランチに美盤が出す予定のカレーライスの方が好きだろうと思うけど」。美盤はカレーも作っていた。

生卵に漬けて、すき焼きを食べたのは森次郎と美盤の二人だけだったが、好評だった。モーテルに戻るとジュディと美盤はビールを飲んだ。ジュディは、ベッドを背にして床に座っている森次郎にもたれかかっている。美盤はあぐらをかいて、二人の斜め前にいる。二人とも森次郎のバッティングに驚いたらしく、他の選手と飛ばす距離や打球の勢いが違いすぎると絶賛した。ジュディは「ホワイトソックスが注目するわけよね。シーズンが始まったら、注目する球団が増えるんじゃないの」。森次郎は「それまでにエージェント(代理人)を決めないと。ジョンの友人に相談できる人いないかな」とジュディを見た。彼女は「父に訊いてみる」と答え、美盤は「よろしくね。ジュディ」とジュディの足を叩いた。森次郎は「来週の金曜日、練習試合が終わったら、サンフランシスコに行ってもいい」とジュディに訊いた。ジュディは練習試合を見がてら、迎えに来てくれることになった。美盤が「ジュディ、私も土曜日は暇なんだけど」と言うので土曜日は美盤も家に招待することにした。




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