天国から来た大投手 九、インターミッション 128 | 六月の虫のブログ

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次の朝、ジュディが森次郎を迎えにやって来た。ジュディが森次郎の部屋に来ると、二人はあいさつ代わりにディープなキスをした。ルームメイトのトムは前日に飛行機で、ビバリーヒルズにある実家に戻っていた。ジュディは「やっと、二人になれたわね」と言って微笑んだ。二人はもう一度抱き合ってキスをすると、森次郎の荷物を持って車に向かった。途中で、キース先生に出会った。森次郎は「彼女のジュディです」と言って、彼女をキース先生に紹介した。ジュディは、公に森次郎の彼女となったのだと思うと嬉しかった。二人は、車に乗り込むとキスをし、車を走らせた。

二人は、海岸沿いを走るハイウエイ・ワンでジュディの実家のあるサンフランシスコに行くことにした。内陸のフリーウエイより時間はかかるが、景色は抜群だ。道中には、元ヒッピー達が営んでいるアートギャラリーやレストラン、カフェがある。ジュディは森次郎に、彼女の両親が青春時代、反戦デモやフラワームーブメントに加わったことや、七十年代前半までのヒッピー文化について知っていることすべてを熱心に説明した。森次郎は、それらのレストランやカフェ、アートギャラリーに寄ることで、自分の知らないアメリカを知ることができたとジュディに感謝した。




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