後半は、相手チーム、マクナマラ高校のキックオフで始まった。ルースターが四十ヤード付近までリターンした。サイドラインにいるネイサンは、からだ全体を使って、声援を送っている。森次郎は、ボールを受け取ると、すぐに左サイドにいるルースターにパスをした。ルースターは、相手ディフェンスをかわし、いきなりファーストダウンを奪った。ロバートソン高校はもう一度同じプレーをして、相手陣地内三十ヤードのところまで進んだ。三度目はさすがにルースターが完全にカバーされていたので、森次郎は自ら走り、二十三ヤードまで進んだ。次は、デニスにボールを渡し、タッチダウン、二十一対二十四とした。
ディフェンスになっても、ロバートソン高校には勢いがあった。森次郎がディフェンスに加わり、相手ランニングバックを止めることができた。ルースターは、相手クォーターバックのパスをインターセプトして、そのままエンドラインまで走ってタッチダウンを決めた。ロバートソン高校は、二十八対二十四と逆転した。この勢いで、ロバートソン高校は、三つのタッチダウンを奪い、四十九対二十四で快勝した。森次郎のパスも三百ヤードを超えた。森次郎はいつものように、ネイサンを肩車して応援団の声援に応えた。
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