十六歳のアメリカ メイキング・フレンズ 二一、ピザ・ハウス、ジノズ 60 | 六月の虫のブログ

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 アメリカの若者の大好物と言えばピザだ。仲間が集まって大きなピザを摘みながら女の子や音楽の話しをする。一つのピザを仲間でシェアすることにより、連帯感が出る。ピザは親しい者としか食べない。高校生は仲間と落ち合うお決まりの場所としてピザ・ハウスを利用する。皆、お気に入りのピザ・ハウスを持っている。デイヴ達が利用していたピザ・ハウスがジノズ (Gino´s) だ。ピザ・ハウス選定の条件は、まず味で、次がジュークボックスの内容、そして各人の家からの距離だ。デイヴはジノズのピザがカンカキーでは最高だと言っていた。

 ジノズに行くと必ず仲間の誰かが来ていた。アメリカのレストランはほとんどそうだが、店の中は薄暗くしてある。ジノズも例外ではない。デイヴとボクがジノズに着くとボブとリックがコーラのピッチャーを注文して待っていた。ピザはまだオーダーしていないとのことだった。いつもだいたい同じ内容のピザを注文するのに、毎回内容を皆で確かめる。パパロニ、ソーセージ、オニオン、グリーンペパー、マッシュルーム、オリーブ、たまにソーセージのかわりにベーコンを入れるお決まりの内容だ。ピザが出来上がるのをジュークボックスを聴きながら待つ。ジノズのジュークボックスには高校生の好きなロックが入っている。「ここのジュークボックスには、バリー・マニロウのようなベイビー・ミュージック(女・子供向けの音楽)は入ってないんだ」とボブが説明してくれた。ジノズでは、レナード・スキナード、モリー・ハチェットや当時まだミッド・ウエストでしか人気のなかったボブ・シーガーの曲をよく聴いた。



ジュークボックス(フリー画像より)。今でもおいている店はあるのかなあ?もちろんレコードのジュークボックスはなくなったと思うけど…