日米の違い Vol.45 エスニック・レストラン | 六月の虫のブログ

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 先日、テレビで口コミで最悪の評判のレストランが、本当に口コミどおり悪いのか実際に行って調べてみるということをやっていました。


 あるパキスタンのカレー屋さん。


 「カレーが水っぽい」だの、「カレーに具があまり入っていない」だの、悪い口コミが多かった。


 でも、テレビのスタッフがそのパキスタンのカレー屋さんから出てきたお客さんに聞くと、4つ星や5つ星(満点)をあげる人が多く、評価は高かったのです。


 テレビのスタッフが店に入って実際に食べてみても、普通に美味しいインド風カレー(パキスタンカレー)という印象。


 その店で食べていたパキスタン人のお客さんに訊くと、「美味しいですよ。故郷のパキスタンで食べるカレーと一緒です」と笑顔で答えていました。


 確かに、インドカレー(パキスタンカレー)は、日本の家庭で食べるカレーに比べると「水っぽい」し、「具があんまり入っていない」でしょう。口コミした人たちは、日本のカレーを基準にしていたのでしょう。


 エスニック・レストランはそうでもないのですが、中華料理店やイタリアン・レストランは、味が日本人向けにアレンジしてある場合が多いと思います。


 個人的には、あまり美味しいと思わないし、ミートソースなんか、自分が作ったほうが美味しいと思うことがしばしば・・・。


 結局、日本の中華、日本のイタメシを食べている感じがして、満足できないことが多いです。


 アメリカで中華料理やイタリアン、エスニック料理を食べに行くと、その国の味が楽しめます。確かに、初めての場合は味に戸惑うかもしれませんが、慣れたらはまります。


 トムヤムクンなんて、最初はトムヤムという人(トムヤム君)が作ったスープだと思っていたし、辛いのか酸っぱいのか、わけ分からんと思いながら食べていました。でも、慣れると美味しいし、はまります。


 香港に住んでいたときも、タイやインド、もちろん、広東、潮州、四川、上海、北京、台湾などの中華料理もその国やその地方の味が楽しめました。個人的には、中華の中では潮州料理が好きでしたが・・・。


 日本の中華やイタメシは、日本人受けするようにアレンジし過ぎています。なんか、日本料理を食べているみたい。その国の味のままだと、「まずい」とか、「辛い」、「苦い」、「酸っぱい」とか文句言われるし、その味を分かってくれる人が少ないから、和風にしちゃうんでしょうか?


 味をそのままにして、熱狂的なファンを作ったほうがいいと思うのですが。


 当店も、価格競争になる一般受けする商品を売ってジリ貧になるよりも、熱狂的なファンを作るサービスや商品を提供したほうが良さそうです。



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      「おーい、トムヤム君!」、「はーい」。