竜巻の思い出 | 六月の虫のブログ

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 今朝のアメリカのニュースは、オクラホマ州の竜巻被害一色でした。竜巻は町を直撃。二つの小学校も破壊され多くの子供たちも犠牲になったようです。


 私の”竜巻の思い出”は、『十六歳のアメリカ』の舞台、イリノイ州カンカキーで当時私が通っていたマクナマラ高校時代のことです。


 アメリカ史の授業中だったと思います。急にベルが鳴り、「避難訓練です。落ち着いて指示に従って行動してください」と放送がありました。みんな教科書などはそのまま机の上に置き、廊下に出ました。火事の避難訓練なら渡り廊下の出口で外に出るはずですが、そのままカフェテリアの方向に歩き続けました。


私たち生徒は、窓がなくて円形のカフェテリアの壁際に誘導されました。生徒一同、壁際に座りました。私がクラスメイトに「これ火事の避難訓練じゃないよね」と訊くと、「これは竜巻の避難訓練よ。そろそろ竜巻の季節になるから」という答えが返ってきました。


 それから数週間後、その日は野球の試合もないので練習の後、カーシャウ家に帰宅。自分の部屋で宿題をしていました。すると、カーシャウ夫人が「宿題を持って!地下室へ行くわよ。”竜巻警報”が出たのよ」と私を呼びに来ました。外は午後6時前なのに暗くなっていました。不気味です。私は宿題を持って地下室へ。カーシャウ夫人は、地下室に下りるドアのところにラジオを置いて、ラジオに聞き入っています。


 1時間半くらいは避難していたと思います。カーシャウ夫人は結構心配そうな表情でしたが、私は竜巻の怖さを知らなかったので結構平気でした。


 翌日、学校に行くとみんなの話題は前日の”竜巻警報”に集中しました。「何してた?」、「どこに隠れた?」、「ヒョウで窓ガラスが割れるかと思った」とか・・・。このとき、人的被害はなかったようですが、農家の屋根やトラクターが飛ばされたという話は聞きました。


 イリノイの友人の家には地下室がある家が多かったです。最初にホームステイしたスチュワート家にも、次のワドリー家にも、ウッドストックのケリーの家にも地下室がありました。竜巻対策という目的もあるのかなあ?



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