昨夜、安倍首相とロシアのプーチン大統領の共同会見の様子を生中継していました。
プーチン大統領は、言葉を短く切って話していました。その後、通訳が日本語訳を伝えています。
私も新入社員の頃、上司や海外の取引先や投資家の通訳をやらされました。そのとき、一番嫌だったのが、話を切らず長くしゃべる人です。話が長すぎると、勝手に要約してすべてを訳さない通訳もいます。私はメモを取って、できるだけ正確に言ったことすべてを通訳しようと努力しました。
「君は正確に全部訳してくれるから」と当時の社長や会長の通訳によく指名されました。
でも、もし、昨夜の会見のプーチン大統領のように、言葉を短めに切って話してくれたら、通訳は楽だし、要約せずに正確に訳すことができるのです。
もう少し長くてもいいのではと思いましたが、プーチン大統領は、実務的に自分の主張を正確に訳してもらえるように言葉を切っていたのでしょう。
プーチン大統領の通訳に対する思いやりも感じた私でした。
会見する安倍首相とプーチン大統領。