1990年、大リーグの新人で77打席で10本ホームランを打った選手がいました。そのまま打ち続けると、大リーグのシーズンホームラン記録を破ってしまうペースでした。でも、その新人選手は、その後、ホームランはおろか、ヒットも打てなくなりました。
今読んでいる『マネーボール』である選手がその新人選手について言っていた言葉です。
「大リーグ球団は、その選手について研究します。そして、その選手の穴(弱点)を見つけます。それをピッチャーに教えて、ピッチャーはその弱点を突くピッチングをするのです。もし、その弱点を突く能力がないピッチャーなら、大リーグにはおれません」。
なるほど、大リーグのピッチャーは、打者の穴を突いていく能力がないとマイナーに落とされるんです。
「打者も見つけられた穴を克服しないと、大リーグでは打てないのです」。
穴を克服するか、穴に投げさせないように工夫するしかないのです。
人生でも一緒です。誰でも穴はあります。その穴を埋めていかないと、人生がちょっと辛くなるのです。
この言葉を言った元オークランド・アスレチックスのスコット・ハッテバーグ選手。『マネーボール』の準主役。