究極の選択、ソフィーの場合 | 六月の虫のブログ

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 以前のブログで、「動物園の象と野生の象、どちらが長生きするか?」、


http://ameblo.jp/junebugmaymolly/entry-11408951833.html


 また、有名な『ジャムの法則』について書きました。


http://ameblo.jp/junebugmaymolly/entry-11408798988.html


 この二つとも、”選択”に関する記事です。


 象のケースでは、選択権が強い、選択肢が多いほど長生きするとのことでした。


 『ジャムの法則』では、選択肢が多すぎると選ばれない可能性が高いということが証明されました。


 今夜、あなたに紹介するのは、「自分に選択権があって、選択したときに支払った代償」についてです。


 第二次世界大戦時のドイツ、アウシュヴィッツに到着した親子三人、母親の名はソフィ、二人の子供、息子のヤンと娘のエヴァ。列車の中で待つ三人は、強制労働収容所に行くか、ガス室送り(つまり殺される)か、どちらかでそれを決めるのはナチスの軍医だった。恐怖に切羽詰ったソフィは、自分と子供たちはユダヤ人でなくポーランド人だと口を滑らしてしまう。それを聞いたナチスの軍医は、「おまえはポラ公で、ユダ公でないのなら、選ぶという”特権”をやろう」と言った。二人の子供のうち、一人は残していい。もう一人はガス室送りだと言うのだ。「私に選ばせないで」と嘆願するが、選ばないと二人とも殺される。でも、結局、「小さい子を、娘を連れて行って!」。

              『選択の科学』から抜粋しました。


 ソフィの場合、選択肢、選択権をナチスの軍医から与えられたことによって、一生苦しみます。


 ここまで究極の選択はなかなかないかもしれませんが、重い病気のときの治療方針の選択など、その選択によっては大きな代償を支払うことになる場合もあるでしょう。


 もし、ソフィに選択の余地がなかったらどうでしょう?二人の子供はガス室送りになったと思いますが、ソフィの選択による苦しみは軽減されたと思います。


  娘たちにこの話をしたら、「こんなの選べない」って。私は、戦争になるとこういう訳の分からないことになるんだと説明しました。選択の話が、いつの間にか戦争の話になりました。戦争さえなければ、ソフィもあんな選択しなくて良かったのですから・・・。



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映画『ソフィの選択』、メリル・ストリープ主演。「私に決め(選択)させないで!できない!」