医薬品ネット販売解禁に見る日米の違い | 六月の虫のブログ

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 最高裁の判決によって、医薬品のネット販売が解禁になりました。


 副作用などで、懸念を表明している人たちがいます。副作用は対面販売をしていても、出る可能性はゼロではありません。多くの場合、お客さんが薬を自ら選んでレジに持ってくるからです。そのときに、お客さんの持病やのんでいる薬を訊かない店が多いと思います。当店は訊きますが・・・(それで、目先の売上げを逃す場合も多いのですが、お客さんのためです)。


 でも、正直言うと、(アレルギーを除いて)市販の医薬品で重篤な副作用が出る可能性は極めて低いと思います。用法・容量を守っていれば、副作用はまず発生しないでしょう。アレルギーを持っている人は、食べ物と同じで気をつけると思います。


 医薬品のネット販売ですが、安全性には特に問題ないと思います。自分でその医薬品のこと分かっていると思っているお客さんは、説明を求めませんし、ちゃんと聞きません。


 つまり、店頭販売も、ネット販売も、リスクは変わらないと思います。


 アメリカでは、大衆薬を売るのに資格は要りません。


 アメリカの考え方は、「絶対に安全なものはない、完璧なシステムはない」というのが前提です。重要なのは、それが国民のためになるかどうか、デメリットよりもメリットの方が大きいかどうかです。とりあえずやってみて、害がなければ、それでOK!害が出たら速やかに止めればいいのです。


 日本の場合、一回役所が許可を出すと、害が出てもすぐに止めない。薬害エイズなんかが典型的な例です。アメリカではすぐに非加熱の血液凝固因子製剤を禁止しましたが、日本では数年経っても禁止していませんでした。


 医薬品のネット販売も解禁して、副作用が出たら、システムを潰すのではなく、その医薬品だけ販売禁止にしたらいいのです。ネットだろうが、店頭だろうが、副作用は出るのですから・・・。


 どう思います?



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