もし、ずっと望み続けたことがある日突然叶ったら、”あなた”はどんな”あなた”になるでしょう？
あなたは何かを死ぬほど欲しいと望んで、ついにそれを手に入れたことがあるだろうか。あると答えた人ならきっとわかるはず。望みがかなえば、たしかに人生は変わる。でもそれは思っていたのとぜんぜん違うということが。
貧乏人は、宝くじが当たっても金持ちにはなれない。宝くじの当たった貧乏人になるだけだ。
これは、ミランダ・ジュライの小説『いちばんここに似合う人』の一節です。
この一節を読んで、”あなた”がどう思うのか？
”あなた”のその望みに、ふさわしい”あなた”になるよう精進しましょう。
１６のショート・ストーリーからなる、結構、不可解な小説です。作者のミランダ・ジュライは、きっと変な人です。だって、小説も変ですもん。