大学時代に経営学でならったのが、X理論とY理論。
”性悪説”を前提にしているのがX理論です。「人間は本来怠けたがる生き物で、責任を取りたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」というのが、X理論。
これに対して、”性善説”を前提にしているのがY理論です。「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題を解決する」というのが、Y理論。
Xな人は、マニュアルどおり働く仕事に向いているでしょう。クリエイティブな仕事には向きません。工場のラインで働く人、薬剤師、ファーストフードやコンビニの店員など・・・。
Yな人は、仕事に対して高度な欲求を持っていることが前提になりますが、営業、研究者、経営者、芸術家などに向いているのではないでしょうか。
どちらが良いか悪いか、その人次第です。一から十まで道順を指示どおり行ってゴールにたどり着くのと、ゴールだけ示されて道順は自由に任されて考えながらゴールにたどり着くのと、どちらがいいでしょう?
経営者にとっては、どちらでもいいのです。ゴールに早く、安くたどり着いた人の勝ちです。ただ、経営者はその企業の目的に合った人が働くシステムを構築していないとダメですが・・・。
Xな人が働く場合、マニュアルをきっちり確立しておかないとダメです。Yな人が働く場合、その人の働き具合を注意深く観察して評価するシステムを確立しておかないとダメなんです。
人生において、Xな人になる方が少し不自由かもしれないが責任も軽くてラクでいいと思う人もいれば、Yな人になる方が責任は重いが自由で楽しいと思う人もいるでしょう。
あなたはどっち? X? Y? それともZ?
ゴールは近いぞ、もう一息!