思い出キャンプ | しあわせ老後計画

しあわせ老後計画

会社員から、福祉の道へアウトローな人生。
今は、最後の社会貢献中。
備忘録を兼ねています。
写真の無断転載ご遠慮ください。

リフォーム話は少々休憩させていただき、

福祉の学校時代の夏キャンプの思い出話です。

 

この学校では、実習からの学びを大切にしていて、

1年目の殆どを子供たちの施設で実習しました。

私が実習したのは、学童クラブが併設されている

地域の子供たちが遊びにくる児童センターでした。学童クラブとセンター両方の施設実習でした。

 

そのセンターでは、毎年夏に1泊2日のキャンプを企画します。

実習の一環で、実習生も参加します。

 

キャンプ2日前に顔合わせに参加して欲しいと連絡があり、

授業後に出向きました。

担当する予定の子供たちとクラフトを通して、

一緒の時間を過ごして当日を迎えました。

 

指導の先生から、当日になり担当替えを言われて

急遽、1年生の女子グループ6名を担当することになりました。

 

先生からは、センターを出発する前に

私が担当するグループの一人であるAちゃんが、

キャンプに行きたくないと前日大騒ぎになったと伝えられました。

出発時間になっても、「行くの?」「止めるの?」とひと騒ぎ。

 

私は少々不安を抱えながらも、

Aちゃんと一緒にキャンプに出発しました。

 

Aちゃん以外は、キャンプ場まで賑やかに大はしゃぎしていましたが、

Aちゃんは、当然不機嫌顔。

現地に到着して、一休みしてから周辺の散歩に行きましたが、

Aちゃんは皆の後をトボトボついて歩いてきていました。

他の子どもたちも初めて親元から離れての一泊だったのか、

不安で私の手を離さない子もいます。

 

おやつのトウモロコシを準備していた時、

Aちゃんが一人でやってきました。

Aちゃんに声をかけると、「何かあそこ怖い。」と言い出しました。

Aちゃんとはセンターで顔見知りでしたが、

非常に感受性が強い子という印象がありました。

 

準備を他の方にお願いして、

「どこが怖いの?」と一緒に手をつなぎながら、

廻りを散策しながら、色々な話をしているうちに

落ち着いてきた様子が見えたので、

「とうもろこし🌽美味しいよ。待っててね。」と言って

私は持ち場に戻りました。

 

夜は、眠れないと言う子に添い寝をしたり、

話をしたり一緒に過ごしましたが、

Aちゃんは静かに横になっていました。

 

翌日は、メインの川遊び。

小さな緩やかな川でしたが、

川下にネットを張ったり、

若い男性ボランティアさん達が、

川の中に入り、事故がないように

万全を期しました。

 

子供たちは、大はしゃぎで

川遊びを楽しみ、センターに戻って解散しました。

 

キャンプから少し経ち、

再び通常の実習に戻った時に

Aちゃんがキャンプを「面白かった。」と言っていたと

先生から伺いました。

 

私も子供たちと

楽しく過ごすことができ、

思い出の夏になりました。

 

あの頃の子供達は、

今どうしているのかなぁ。

幸せな人生を歩んでいることを願っています。