今日は昨日の続きのお話を。。

 

 

料理の世界には、

「まず、これを極めると基礎が身につき、応用もできるレシピ」

というものがあります。

 

 

「じゃあ、タロット占いにも、オムレツとかお味噌汁みたいな、

まずはこれができるようになるといい基礎っていうのはありますか?」

というご質問を、

タロット勉強中の知人A子さんからいただいた……

 

……というところまでが昨日のお話でした。


タロットを学ぶなら……歴史はあとで! まず上達を楽しんで

 

 

そうか!

確かに、「タロット占いにおけるオムレツ」があるなら、

 

それを完璧に極めることで基礎がしっかりできるし、その後の上達も早そう!

 

と、A子さんとの話は弾みます。

 

 

「だけど、タロット占いにおけるオムレツってなんだろう……」

と私がちょっと考え込むと、

 

A子さんから、

「やっぱり、1枚引きですか?」と尋ねられました。

 

 

タロットの「1枚引き」というのは、

質問に対してカードを1枚引いて答える、

という最もシンプルなやり方です。


 

どんな教科書にも、

この一枚引きのやり方は出てくるし、

多くの人が毎日コツコツ練習するのも、一枚引きかもしれません。

 

 

これは確かに基礎の基礎!


 

ただ、料理のイメージでいうと、お味噌汁やオムレツというよりは、


キャベツの千切りを覚えるとか、そういう段階のような気もします。


 

 

というのも、キャベツの千切りってなかなか難しいのですが、とにかく、キャベツだけを扱うもの。

 

でもオムレツは、卵にハムや野菜を混ぜたり、バターの熱し具合を見たり、

いろんなものがミックスされていく段階を覚える料理ですよね。

 

 

お味噌汁もそうでしょう。

 

どの具材に何を合わせると絶妙なのか、

そこに合わせる味噌は赤みそなのか、白みそなのか……

 

 

この「ミックスの基礎」っていうんでしょうかね。

 

それが出来ることが、応用のきく基礎になりえる気がするんですね。

 

 

 

というのもタロット占いって、

プロのところに行けば、必ず複数のカードを並べる形で占いが始まります。

 

 

一枚引きだけでバシッと答えを出すのもね、カッコよくて私は好きですよ。

 

なにしろ、私が最初に書いたタロットの共著本のあとがきでは、「一枚引きの的中度や魅力」について、熱く語っていたくらいです(笑)

 

※その本はこちら

 

 

そうそう、

最近は街中で「食パンしか売っていないパン屋」さんを見かけますよね。

あのイメージです!

 

 

「他のパンはもちろん作れるけれど、

でも、こだわりの食パンしか出さない!」

というパン屋さんのスタイルに通じるのが一枚引きを使うプロ。

 

 

でも、普通、パン屋さんには、あらゆるパンがあるし、

普通、タロット占いにいけば、複数のカードを引いてくれます。

 

つまり、プロになるには

複数のカードを複合で読めるようになるのが必須ですが、

 

タロットの勉強を初めた方は、この「複数のカードを読む」という段階でつまずくパターンをよく見ます。

 

 

 

それって英語の勉強で「関係代名詞」が出てきたとたんに挫折するのに似ています。

 

 

つまり、語学もタロットリーディングも、「接続する」のが難しく、

 

英語の場合だと、

 

「I went to the park.」

だったら読めるのに

 

「I went to the park where I first met him.」

みたいになるとアレレ。。

 

 

ふたつの文が繋がってくると混乱して、

 

「えっと、私は公園に行って、それで彼に会った?

いや、違う。

彼に初めて会った公園に行ったのか?」

 

……みたいに混乱する感じが、まさにタロットでも起こるんですね。

 

 

 

たとえば、「1枚引き」で転職について占っていて、

『世界』のカードが出たら、

 

「これは完璧に上手く行くっていう意味ね!」

と、サクサク読める方は多いでしょう。

 

 

ところが、これを2枚引きにして、

 

現状が『世界』。

未来が『女教皇』となると……

 

「えーと、今は上手く行っている……

でも、次のカードの意味は……白黒キッパリつけるだっけ? 

 

というか、現状うまく上手く行っているのに転職するの? なんで?」

 

みたいになって、混乱しがちなんですね。

 

 

ちなみにこれ、

私は、

 

「現状の『世界』はね、

今のあなたが、あらゆる意味でパーフェクトな転職を期待していることを示すんだけれど、

 

未来は『女教皇』だから、

望みをもっと絞り込まなきゃならなくなるよ。

 

仕事内容も、給与も、働く場所も何もかも最高っていうのは無理みたい。

 

一番大事なのは何かを考える局面がきそうだよ」

 

ってね、そんなふうに読めます。

 

 

 

「すごーい! そういうふうにスラスラ読めるの、スゴイです!」

と、

ここでA子さんから褒められて、

 

「ええ、ほら、一応プロですからね。えっへん」

なんて、

ちょっと威張ってみたりして(笑)

 

 

とにかく、彼女、

「私もそういうふうに読めるようになりたいです!」

とのこと。

 

 

では、この「2枚引き」を“タロット占いにおけるオムレツ”として、完璧にできることを目指すことにしてみましょう、という話に至りました。

 

 



話が長くなりましたので、この続きはまた今度。。

 


 

このあとは、

どんなふうに“オムレツの上達”を目指すのか、

 

つまづきやすいポイントだとか、


やる気が高まる方法、


勉強のモチベーションを維持するコツなど、

 

タロットを学んでいる方々に役立つお話を少しずつ書いていけたらいいな、と思っています。

 

 

新タロットシリーズ、お楽しみに(#^^#)