もともと、海が大好きなのです。
小さいころは海に入ると、唇がムラサキ色になってブルブル震えていても、ちっとも海から上がろうとしない子供だったくらいに。。
そして、夏が好きです。
海に入れる時期だからかもしれません。
開放的なシーズンだからかもしれません。
私が夏生まれ、ということもあるでしょう。
生まれて初めて行った海外はハワイでした。
それ以降も、お金と時間ができたとき、自分の希望で好んで向かったのは、ほとんど南の島。
ですから、この私がハワイアン・スピリチュアルタロットを作ることになったのは、「好きが高じて……」という一言で済ませてしまうことも可能なのかもしれません。
でも、二作目のオーロラタロットは……
この極寒の世界に私の魂が魅了され、たくさんの方のもとに届くデッキとして生み出すことになろうとは。。
今までの人生のどこをとっても、そういう「予兆」はどこにも現れていませんでした。
さて、この「私とタロット」シリーズの記事、
第一回目で、オーロラタロットの構想につながった本をご紹介しました。
日本の偉大な冒険家、植村直己さんの『青春を山に賭けて』です。
(第一回の記事はこちらです)
ただ、正確にいえば、この本は「構想」ではなく、「キッカケ」になった一冊。
天空にオーロラが舞う北極圏の世界のアレコレを私に教えてくれたのは、
植村さんの自伝の二冊目、『極北に駆ける』でした。
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でもでも、この一冊が「決定打」だったわけではありません。。
これは私にとって、
インスピレーションの入り口みたいな役割を果たしてくれた本なのです。
すごく面白いと感じる本に出会ったときの不幸は、
その本を読み終えてしまうことですよね。
ドラマやマンガも同じ。
あー、終わっちゃった……。
この世界にもっともっと浸っていたいのに~。
……いつも、この想いを味わうのがイヤなのですが、
幸いなことに、『青春を山に賭けて』には続きがありました。
この一冊目では、登山を始めて世界に飛び出し、輝かしい青春時代をどう過ごして、偉大な達成に至ったかを綴ってくださった植村さん。
自伝の二冊目では、彼が次の夢に向かう過程として選んだグリーンランドの最果てのイヌイットが暮らす土地への旅を書いてくださいました。
それが『極北を駆ける』です。
ときに可笑しく、ときに切なく、
努力と根性、強運、優しさ、謙虚さと勇敢さ……
たくさんのものを携えて成し遂げた冒険の数々。
18才から28才までの10年をギュッとまとめた1冊目は、読者である私にとって、植村さんと一緒に世界をかけめぐるワクワクを与えてくれる本でした。
もう、すっかりファン。
さぁ次、読もう! 次!
スタスタと近所の本屋に出かけ、二冊目を手に取ってみたら、今度の舞台は北極圏だったのです。
10年の月日を描いた一冊目とは違い、今度はエスキモー(当時のイヌイットの呼称)と暮らした1年間の物語。
ここで私は、『イグルー』、『犬ぞり』、『ウミアック』といった、カードのモチーフたちと出会います。
寒さが大の苦手で、常夏の国を愛してきた私が生まれて初めて知った最果ての土地の文化。
たくさんのハスキー犬に引かせて氷上を走る『犬ぞり』も、
氷をみっちり積み上げて作る『イグルー』も、
小さな村のみんなが共有し、冷たい海を渡るボードである『ウミアック』も、
その厳しい土地で生き抜いた人々の知恵が生んだもの。。
心はどんどん、この最果ての地へと引き込まれていったのでした。
続く。。。
▼オーロラタロットの各カードの意味は
こちらの画像リンクから
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