奥平は車に戻り着替えを済ませてきた模様。
「よく寝れたかぁ?」
「あー。まったく問題なかったよ!」
地上に上がるとやはり今日も雨だった。もうまったく気にしない。どーせ雨だもん。
いやぁでもホントに嬉しいんだ。
今までずーっと一人で歩いてきて、まぁ自分で決めたことなんだけど、やっぱり寂しいんだよね。
オクも昨日富士山登って疲れてるのにさぁー
嬉しーよね。
オクはあした仕事なので今日の行程を最後まで出来ないんだけど、なので静岡から藤枝までの20キロを歩いてもらおうと思ってる。
まずは東海道五十三次の歩き方の説明だ。
僕はこの一週間喋りたくて喋りたくてウズウズしてたんだ。
とまらないのだ。
「この本陣ってのはなぁ……」
「んで脇本陣ってのはなぁ……」
「長い距離を歩くにはなぁ、脚をさぁ……」
「この松があるのはさぁ……」
などなど……
オクってホントにいいヤツなんだ。
「なるほど!」
「ヘェ~そうなんだ!」
「面白い!!」
とかホントにいいリアクションしてくれるので、僕もホントに楽しい。
いつもの歩きよりも全然足の運びが違う。
やっぱり人と一緒にいるってのはいいな。
僕は一人が好きだから一人でやってるわけじゃなくてさぁ~、誰もこんな旅に付き合ってくれる人がいないから一人なんだよなぁ。
東海道五十三次体験。
なかなか楽しめてもらってるみたいだ。
オクは運がいい。
というのも今日のコースはなかなか変化に富んでいるからだ。
途中に出てくる峠越えでは林道も通る。
この気合いの入れようってのがけっこう大事なんだよね。
気合いが入ってると、その当時の面影なんかがかなり残ってるし、そうでないとただの商店街なんてこともあるのだ。
いやぁ、ぜひ体験してほしいなぁ~。
お腹が空いた。
2人でラーメン。
喫茶店で僕の傘に今日通ってきた宿場町の地名をオクに書いてもらった。
なんかフツーに寂しいぜ。
いやぁ、オクホントにありがと!
僕はもうちょっと進むよ!










