ピエロが西を向く!! -35ページ目

ピエロが西を向く!!

世田谷区経堂「しゅとカフェ」のオーナーシェフ。

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朝起きたらテントが張られてた。




下ネタは置いといてと。
だって僕若いんだもん…



始まりはいつも雨。ASKA
朝から気分が上がらないよ。
完全雨仕様の出で立ちで出発。
雨というより豪雨ね。
まぁたいして歩きに支障はないけど、気分は良くない。
東海道五十三次といったら富士山がつきものじゃない?
なのに、いまだ見てない。
今日なんか富士山の絶景ポイントをたくさん通るのにさぁ…
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シラスと桜エビで有名な由比を通過。
ここでシラス丼なんかを食べようと思ったのにまったく店が空いてない。

ここを過ぎると歌川広重の絵で有名な薩埵峠。
傾斜がすごい。
合戦も幾つか行われており歴史的な場所みたい。
ここで武田負けたらしいよ。
「武田負けたな」


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こーんな綺麗な景色!!
まるで絵のよう。
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ジャンプするしかないよね。

ここからは林道を下る。
たまにヒルを見かける。
すんげぇ大きいやつ。

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ひたすら歩くしかない。

僕は歩きながら考えるんだ。
昔の人はまず歩けないと使えないヤツだったんだろーなって。特に男。
戦にも行けないし、志あって全国を飛び回るにしたって歩けなきゃなにも出来ない。
健脚という言葉は今よりももっと尊敬に値する言葉だったんだ。きっと。
それから、現代人の歩き方ってもしかしたら長い距離を歩けない歩き方かもしれない。
いわゆる「なんば歩き」というやつ。
右手右脚を同時に出すやつね。

こうやって長い距離を歩くとよくわかる。
今の歩き方だと、踵と腰に負担がかかる。
なんば歩きについて調べてみるとやっぱりそうだ。
前傾姿勢で後ろ足を蹴るんじゃなくて前足を送るんだ。

書くのめんどいから調べてみて。
面白いと思うよ。
まぁ歩き方はかなりカッコ悪いとは思うけどね。

まぁそんなこと考えて歩くわけ。

しっかし雨が止まない。もうすぐ草薙。
草薙は以前友人が住んでいたらしく、銭湯やおすすめの食べ物を聞いてたんだ。
少し距離は短いけど、ここで身体を休める。
お湯に浸かりたっぷりと脚をほぐし、休憩所でストレッチと持ってきたオイルでマッサージ。
雨風しのげるってのは有り難いので仮眠。

一眠りしたところで、静岡駅まで歩く。
まだ雨は止まない。
なんだかカミナリまで聞こえるし…

勧められた静岡のハンバーグ屋さわやかで胃袋を満たす。
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これのために今日は昼飯抜いてきたんだ。

明日は1日オフの予定。
友人がぜひ会ってほしいという焼津に住んでいるカッチョに遊んでもらおうと思って。

とりあえず朝の9時に焼津で待ち合わせなんだけど、何処で寝るか……





「しゅとちゃ~ん❤️朝だよぉ~❤️」
という可憐な声に目覚める。

「しゅとちゃ~ん、おきまちゅ~」

横田の娘2人に起こされれば朝の弱い僕もすぐに起きる。

食卓には「ザ・日本の朝食!!」というような白米、アジの開き、味噌汁、シラス。
たまらない。

しかもお昼用のオニギリまで握ってもらっちゃった。

何から何までお世話してもらって、今度倍返ししないと!!

横田に車で駅前の三島大社の前まで送ってもらい、本日4日目もスタート!!!
っておい!雨じゃねぇか!!

やるしかないよねやるしか……
半分濡れてる靴にレインウエア上下。
ザックも完全防水。雨仕様。
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4日目にして歩く旅についていくつかわかったことがある。
とにかく休む回数を減らして歩き続けるということだ。
自転車だと体調、天候、地形によってかなり進む距離が変わってくるのだが、歩きだとそんなに変わらないのだ。
時速4キロから5キロの幅。 
荷物を持ってるし、連日の歩きだから僕はだいたい4キロペース。
これをいかに休まないで行くかということに1日の進む距離に違いが出るのだ。

そうとわかってるのに、最初のコンビニで珈琲。

だって飲みたいんだもん。

2時間歩いて一休み。といった感じで進む。
テーピングがきつすぎたのか、足の甲に痛みが走ったのですぐにテーピングを巻き直す。
雨も上がったので、ついでにサンダルにチェンジ。
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地面からの衝撃は強いけど、なんだか気持ちがいい。
考えてみたら昔はワラジだったんだ。
それよかマシだろ。

今日の目的地蒲原手前、富士川の手前のコンビニで珈琲を飲んでると、

「お兄さん歩いて旅してるんですかぁ~?」
と清楚な感じに見えるのに巨乳の女の子。
僕「あっそーっす!!」
巨乳「えー!!すっご~い!!たくましいぃー!!」
僕「いや、それほどでもないっすよ。」
巨乳「旅館とかに泊まってるんですかぁ?」
僕「いや、基本野宿っす!」
巨乳「えー!じゃあウチ来ますぅ?」
僕「いいんすかぁ?」


なんてこたぁまったくある訳なくて、目の前に僕と同じくらいの歳で、僕と同じくらい禿げてるおっちゃんが……
旅の経緯なんかを話して、この辺の情報なんかをもらったりしてたら、帰り際に
「ジュースでも買いなよ!」ピカっ
と¥200もらった。

いや、嬉しかったなぁ。

僕は電車に乗ってると、だいたい両隣りの席が空いてしまう人なので、そんなに話しかけられないんだよね。
なのでこうやって話しかけてくれると、ちょっと嬉しいんだ。

その¥200でジュースじゃなくてこれ買った。
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いきなりルーク!!
最近発売されたんでしょ?
集めようかと思ってる。
みんなも買ってダブったりしてたら交換しよーよー!!

さてさて、富士川の長~い橋を渡り目的地の蒲原に到着。
ただいま野宿ポイントを探してる。
交番に聞きに行ったんだけど、あんまりいい情報なかったなぁ。
多分イオンのベンチだな。

天気を調べてたらさぁ明日は猛烈な雨らしくて、それはいいんだけど、来週いっぱいもずーっと雨じゃない?

俺って雨男?



朝四時に起床。
というか起きちゃった。
思ったよりも暑くて寝汗かいちゃったよ。

歯ブラシを持ってトイレへ。
ついでにウンコ。
あーー!!!
東海道五十三次初ウンコー!!!
環境が変わると意外とうんち出なくなっちゃうの。

寝っ転がって本を読み、今日の行程なんかを調べていると空がうっすらと明るくなってきたので、荷物をまとめて準備。

5時半に出発。
今日は東海道五十三次最大の難所?箱根越えである。それなのに朝から大雨。どうやら一日中雨らしい。
そのまま三島まで抜けて、同級生の横田の家に泊めてもらう約束をしてるから是が非でもいかなくちゃならんのだ。
カッパを上下着込み、ザックカバーも装着。


お腹が空いたので吉野家なんかで朝定でも食べようと探しても全然見つからず。
結局箱根湯本のデニーズで朝食。
鮭定ごはん大盛りの珈琲砂糖たっぷり2杯。

こいつをエネルギーにして登ってやるのだ。

ここから10キロの登り。
雨が強くなる。
登り口に差し掛かると警官が警備?!
「箱根大丈夫すか?」
即答で
「大丈夫です!」

なるほどね。
小田原から感じたんだけど、地元の人しか見当たらないんだよね。
やはり昨日の小噴火などが関係してるんだろーね。

まぁ近づかないに越したことはないんだろうけど、多分そうとうな風評被害が出てるんだろーね。
この間テレビで旅館なんかがまったく人が来ないと泣いてたもんなぁ~。

坂道に川のように水が流れ、あっという間に靴はずぶ濡れ。登校中の小学生が列になって歩いている後ろを保護者らしき人がついている。

僕は知らなかったんだけど、箱根の旧東海道ってのは江戸時代からの石畳みの街道が残ってるんだ。
そこを歩くのが凄く楽しみなのだ。
きたきた!!
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要するにこの石畳みは坂本さんやら高杉さんやら近藤さんやらが歩いたところなのだ。
なんか良い。
いや、すごく良い。

「あっ今の石、坂本さんが踏んだところじゃないかしら?!モーレツー!!」
ってなるのだ。

モーレツー!って何なのかはさておき、いやはやなんだか噛み締めて歩いたよ。

気づいたんだけど僕はやっぱり山道が好きなんだな。
アスファルトの道を歩くより、キツいけど断然面白い。
今気づいてもこれから先何百キロもアスファルトを歩かなくちゃならないからそれは忘れるけどさっ。

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これがかの有名な橿木坂。
箱根あるあるだよぉ~。
キツいんだぁ~
どれぐらいキツいかというと、130メートルで標高が40メートルも上がるのだ。
キツいながらもなんか笑っちゃう。

これを越えると甘酒茶屋までの緩やかな登り。
甘酒茶屋で冷えた体を温めるためにお茶と磯辺焼きもウグイス餅をもらう。
いやぁこりゃ嬉しい。
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芦ノ湖まであと少し。
風が強くなってきたのには少し気になるがラストスパート。
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この辺は芦ノ湖と富士山が綺麗に見えるポイントなんだけど、どちらもまったく見えず。
ていうか風が強くない?

くだりに差し掛かり芦ノ湖到着ー!!
って何この波……
まるで台風の時の海。

海賊船乗り場の待合室で服を着込み、くだりに備える。
ここからはもう突っ走るだけ。
とにかく東海道をくだりにくだる。

風で小枝が飛んでくる。
身をかがめて前傾姿勢でもう何が何でもあるく。
僕は無心になっていた。
あの娘のこととかおっぱいのこととか考えずにひたすら飛ばされないように進む。

降ること4時間。
風もだいぶ弱くなり始めた頃、三島市に入る。
あと4キロ。
なんか気が抜けたぁ。

おれやったなぁ。
三島駅でカップヌードルを食べて約束してた横田を待つ。

おっ!きたきた!!

夜はたんまりと沼津の海鮮を頂き、お風呂も頂戴して極楽極楽。
夜更かししてお酒を呑んじゃったけど、明日は少しゆっくりと進もうかなぁ~

いやぁこの旅最大の難関をしかも悪天候の中切り抜けた僕は、この旅の成功を七夕に願掛けしてなんとなく確信みたいなものを手にしたんだ。
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