TV離れが止まらない。
やたらと〇〇ハラスメントとかうるさくなって、番組だけでなくCMさえも超ひどいものになっています。
たとえば××法律事務所の「クレジットカードの過払い金請求」。
何度も何度も放送される中で明らかなド素人の「棒読み」。
「台本通り読んでください」と言われているのはわかっているが
なぜあんなド素人を起用するのか?
本当にイライラしてしまう。
イライラと言えば「ふるなび」のCM。
貴乃花親方が腹話術でコミカルなものに仕上げたつもり?なのだろうが、明らかに音がズレていてそれを素人の良さとしてアピールするのも明らかにおかしい。
もともと貴乃花親方のファンであった私だが、もうホントに観たくない!
一度や二度なら「あぁ、親方ぁ」みたいな”流せる”程度。
しかし今が集中ピークとあって日に50回以上も聴かされた日にゃ、頭がおかしくなる。
同じふるさと納税でも東京03の「さとふる」はさすが芸人のコミカルな演技が秀逸で何度見ていても嫌悪感はない。
電通などで過労死という社会問題が発生して世の中全体が「働き方改革」へ向けて変わりつつあるのはイイことである。
しかし制作の質が下がるくらいならもう少し考えるべきだ。
そんな中、JTのCMがある。山田孝之演じる鬼が人里に降りてきて「おいヒト!」と語りかける。「鬼と老婆、鬼と小学生」などのパターンがある。
心の豊かさって何だろう・・・そんな問いかけがメインのホッコリする仕上がり。
このCMがJTそのものの価値を直接上げることはない。
一方「ふるなびふるなびふるさと納税♪」という聞き飽きたフレーズを連呼するクソみたいなCMは「連呼型CM」というフォーマットの王道であり、直接訴求力が上がるもの。
そこには目先の利益しかなく客の前で「買え!買え!」としつこく言い続けるだけの嫌悪感でしかない。
JTの”鬼CM”。それは日本が「JAPAN AS NO.1」という本がベストセラーになった頃の勢いある日本経済を彷彿とさせる。
「課長島耕作」の中でも出てくるが、外国人のクリエイターたちの前で「あなたたちよりはずっと日本の方が進んでるわ!」と叱責する場面。
企業イメージを上げるだけの抽象的なCM。
最近ではマクドナルドが印象的。
孫とお店にやってきたおじいちゃんがポテトを食べながらホッコリするシーン。
あれは何度見ても良かった。
世界の給与水準から大幅に遅れを取った日本経済。
今、何を考えているのだろうか。