2018年は、私にとって本当にヘビーな時期でした。 仕事、家事、そしてママと私の母の介護。 いわゆる「トリプルケアラー」としての生活が、息つく暇もなく続いていたのです。
当時の睡眠時間は、お世辞にも十分とは言えない状態。 一日のスケジュールは、文字通り分刻みでした。
会社 ⇒ 帰宅後の家事 ⇒ ママの介護 ⇒ 片付け ⇒ 車で母の家へ(介護) ⇒ やっと帰宅
「今日も一日が終わった…」と一息つく頃には、心も体もクタクタ。
そんな中、子供たちもそれぞれ自分の道を歩んでいました。 浪人中の娘は受験勉強に必死で向き合い、高校生の息子は部活に全力投球。
実は、この「息子の部活」こそが、当時の私にとって唯一無二の楽しみであり、心の支えだったのです。
どれだけ忙しくても、少しの時間を見つけては、クラウドにアップされた息子の試合動画をチェックする。 画面越しの息子を応援するそのひとときだけが、過酷な日常の中でホッと一息つける、私だけの特別な時間でした。
中学時代に甲子園で勝利をおさめた頼もしいメンバーたちが、そのまま高校生になり、チームの戦力は本当に充実していました。 そして、3年生にとっては負ければ即引退となる、運命の春の公式戦がスタート。 チームは大阪大会、関西大会と、見事な快進撃で順調に勝ち上がっていったのです。
迎えた、関西大会の決勝戦。
「これだけは絶対に生で見届けたい!」 そう思い、なんとか時間を工面して、私はスタジアムへと向かいました。
相手は、言わずと知れた優勝常連の超強豪。 一瞬も目が離せないハラハラする展開でしたが、みんなの執念が実を結び、見事に逃げ切って勝利を掴み取ったのです!
ママが倒れたとき、息子はまだ小さな小学生でした。 その子が、今やこんなに立派に成長して、胸を張ってグラウンドからスタンドへ挨拶をしている。
その姿を見つめていると、これまでの苦しかったこと、必死だった想いが一気に押し寄せてきて、自然と涙が溢れて止まりませんでした。
「子供たちが立派に独り立ちするまでは、何があっても頑張り抜くぞ。」
息子の輝く姿に力をもらい、私は心の中で静かに、でも強く、そう改めて誓いました。


