理由はよく覚えていません。
でも、はっきりと父の鬼のような形相が思い出されます。
私が高校生の時でした。
昼間、なぜ、父と私が2人だけで家にいたのかも分かりません。
父はいつも機嫌の悪い人でした。
その日も、おそらく、すこぶる機嫌が悪かったのでしょう。
自室にいた私のところに父が入って来て、何かを威圧的に言いました。
私は口答えをしました。
自分だけの世界にいた私は、この遠慮がない侵入者が許せなかったのです。
父は机に向かっていた私を殴りました。
そして、机の後ろにあったベッドに殴り倒しました。
もちろん、私は無抵抗です。
そして、上から父はあの般若の顔で、学習机の椅子を振り上げて、私を目掛けて、振り落として来ました。
間一髪で、逃げた私は、腕に青あざを作っただけで済みました。
別にトラウマにもPTSDにもなっていません。
ただ、時々、あの時の父の怖い顔が思い出されます。
だからといって、恐怖心に陥ることもありません。
どうしてなのか…
性格なのかもしれません。
もっと、色々、私の普通ではない体験を詳しく知っている友達は、よくグレなかったねと、言います。
なぜかと、分析しても、結局は人のせいにするだけです。
誰かのせいにしても、何も解決しないし、希望も生まれません。
だから、私の人生に膠原病がやって来たのも、何のせいでもないと思っています。
ただ、一言、母から、こんな身体に生んでごめんね。って…
言葉があったら、どんなに気持ちが楽になっただろうと、思ったことがあります。
でも、そういう言葉はあの厳しい母には望めません。
そんな原風景の中で、今の私がいるのです。
それでいいのです。