永遠の0 | Movie's World

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映画コメンテーターの道も諦めていません!


こんばんわ!
久しぶりに雨が降りましたね!

最後に降ったのはいつだろう?
って思うほど久しぶりの雨!

まぁ言うても雨はそんなに好きじゃありませんが(笑)



さてさて、今日のタイトルを見てすぐにわかったと思います!


「永遠の0」

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原作が百田尚樹さん著書の「永遠の0」をそのまま実写化した、現在公開中の零戦乗組員を追った戦争の映画です!

それを本日観て参りました!



これまで私は、夏には当たり前のようにやっていた戦争もののドラマや映画をいくつか見てきました。

ひめゆり女学院 
「最後のナイチンゲール」

人間魚雷「回天」
「出口のない海」

広島原爆 
「広島 昭和20年8月6日」
「はだしのゲン」

東京大空襲
「東京大空襲」

沖縄
「さとうきび畑の唄」

硫黄島
「硫黄島からの手紙」

戦艦ヤマト
「男たちの大和」

神風特攻隊
「二十六夜参り」
「永遠の0」


教科書などで過去を振り返ってみれば、「一つの大戦」にしか過ぎませんが、当事者からしたら「何件もの被害を出した大戦」でもあるんです。

ドラマや映画とはいっても、
どれを観ても、辛い気持ちになりますね。


・ひめゆり学徒隊
ひめゆりの塔でも知られていますが、私が知る範囲では、不衛生な環境で負傷兵に対して不足した医療器具で治療したり、「鬼畜米兵」の噂が広まり、捕まったら拷問だけでは済まされないことが待っていると頭に叩き込まれて、追い込まれた者は崖から身投げして命を絶ったこともあったそうです。


・回天
映画を観るまで全く知りませんでした。
「お国のために」片道分の燃料で敵艦へ突っ込むのは神風特攻隊だけかと思っていましたが、空だけではなく海でも同じ考えの元行われていたそうです。


・原爆
原爆投下後の広島を表現した絵画も見たことがありますが、「地獄絵図」の他に言葉がありませんでした。

ちなみに原爆投下についてアメリカ側からの謝罪はありません。
戦争が起こった時点で善悪といった話ではありませんが、現在のアメリカで原爆を落とした国が日本であることを知らない学生もいるようです。


今は「戦争を知っている者」は若くても70代。「戦争を知らない者」は今の大人から生まれた子どもまで。

もはや「戦争を知らない者」の方が多い時代です。大人も知りません。

伝えることをやめてしまえば、そこに生きた人たちはいつか忘れ去られてしまいますね。

戦争を知らないことが平和である象徴かもしれませんが、知らないことで誤った方向に進みかねないことも事実です。

「本当の真実、気持ちは当事者にしかわからない」からこそ、その声を後世に伝えていくことはとても大切なのではないかと思います。




えー、話が長くなりましたが、今回は「永遠の0」について書きます!

これから観るのを楽しみにしてる方もいるかと思いますので、触りの部分と観た感想だけにしたいと思います!


現代のある家の葬式。
その家の祖母が亡くなるシーンから始まります。
これから送り出すところで、祖父が泣き崩れます。

主人公は三浦春馬さん。
姉役に吹石一恵さんで、
祖母の死後、祖父の前に実の祖父がいたことがわかります。

名前は宮部久蔵

祖父を知る人物を手当たり次第探しては「どんな人物だったか?」を聞きますが、多くの人が

「臆病者だった!」

「恥さらしだ!」

と言い、実の祖父が勇敢な人物ですらなかったことに少しショックを受けます。


しかし、新たに祖父を知る人物の話を聞いたところ、その人は宮部久蔵の実の部下であったことを知ります。


真実かと思われた宮部久蔵の人物像。
それをひっくり返すほどの元部下の証言。

本当の宮部久蔵の姿を見つけ出し、彼がなぜ、どのように死んだのか? その一生に迫ります。



・感想
素晴らしかったですね。
現代での真実に迫っていくシーンは、他のドラマや映画と共通しており、面白味はそこまでありませんが、

回想シーンで宮部久蔵と、その周りの人物とがパズルのような役目をしており、その一つひとつが徐々に完成していくところ、特に最後のシーンはその集大成のように表現されており、胸が熱くなりました。



予告では泣いている方も多くいらっしゃいましたね。
私が観ていた映画館でも泣いている方はいらっしゃいました。

ちなみに百田さんは序盤の零戦が登場したシーンで既に泣いたそうです(笑)
さすがにそれは早すぎる(笑)

零戦といえば、去年放映された「風立ちぬ」で堀越二郎さんを追ったジブリ映画がありましたね。
堀越二郎さんは零戦の設計に携わった人物です。その関連性から観るのもいいかもしれません。



・言いたいこと

後世に伝えることが大事と言いましたが、そこに恨みなどを植え付けてはいけないこと。
「こういうことがあった。だから、こういうことはしてはいけない。」
ならいいのですが、
「こういうことがあった。だから、あの国はそういうことをする。許してはいけない。」

「子どもに罪はない」って言いますよね?
今は、その子どもが社会を担っている時代です。

隣国の発言などを聞いてわかるように、戦争を経験していない大人が、「歴史を歪曲するな!」とか言ってますよね?

おそらく、上記したような教育を受けてきたのではないかと思います。
そうでなければ、「民意がそうだから」民意に応えることで、政治家としてのポジションが維持されるから。

そんなところですかね。


そんなやりとりを見てて思うのが、

「否定」

が覆っていること。
自分たちが言ってることが間違いだとは誰しもが思いたくないところですが、

「否定からは否定しか生まれない。」

否定そのものが、決して悪いものではありません。

大事なのは、
「否定のあとに、それをどうポジティブにもっていくか?」

じゃないでしょうか?


今はそれぞれが、立場の維持に努めてるとしか思えないですね。

隣国は、こうでもしない限り、我々は歩み寄らない。
親日国は、タイミングが悪いだの、失望しただの隣国の顔色を伺うような発言に留まる。


歴史を武器にせず、崇拝せず、
尊敬の位置づけに留まり、真実のみを後世に伝え、お互いが歩み寄るきっかけになってほしいところです。



本日は以上です!
ありがとうございました!

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