チェ家のさぷらいず~父の日の運動会~ 26 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

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「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

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 本編「君と紡ぐとき・・・」
    「嵐の中へ・・・番外編」
 限定記事「隊長の浮気・・・?!」を
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父の日にちなんで、
 「チェ家のさぷらいず~父の日の運動会~」をお届けいたします。

色々な人たちを巻き込んで、ウンスとウォンソンが一騒動を起こす(?)
 父の日のさぷらいず・・・


楽しんでいただけたら嬉しいです。

 


それでは、チェ家のさぷらいず~父の日の運動会~26
をお楽しみくださいませ。

*本編&限定記事とは、全く別のお話となります。
ご了承くださいませ。

by junjun

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テマンが、禁軍の隙を潜り抜け、

そびえ立つ棒に飛びついた。
その後をジンスも追いかける。

 

棒を護っている禁軍たちが、

下から、テマンとジンスの脚を引っ張り
引きずり降ろそうと必死にに腕を伸ばす。

 

テマンとジンスは、阿吽の呼吸で、

禁軍の腕を払いのけていく。

 

「おい!あいつらを追いかけろ!!
必ず引きずりおろせ!!」

 

迂達赤陣地で棒によじ登ろうとしていた禁軍までも
呼び戻して、テマンとジンスの行く手を阻もうとしている。

 

迂達赤陣地では、

禁軍が自陣へと引いてしまい、
棒を護っていた迂達赤たちが、

テマンとジンスに声援を送っている。

 

「テマン!!右からくるぞ」

「ジンス!そのまま登っていけ!」

 

1本の棒を廻って、男たちの熱い戦いは続いていた。

 

 

 

 

 

 

 


一方、簡易救護所横の天幕では・・・

 

「ファサラン公主様・・・
その・・・

ウォンソンとは・・・
文のやり取りをなさっているのでしょうか・・・?」

 

ファサランへの文の差出人がウォンソンとわかり、
ウンスは、動揺を隠せないでいた。

 

そこへ、ウォンソンが、ヨンを連れて天幕へ戻ってきた。

 

「母様!
何故、そのような事をお聞きになるのです?」

 

ウォンソンは、慌ててウンスとファサランの前に出てきた。

 

「ウォンソン。
私が、うっかりそなたの名前を口にしてしまったのです。
ウンス殿を責めてはなりません。」

 

ファサランは、ウォンソンを窘めた。

 

「されど・・・ファサラン様・・・」

 

ウォンソンは、何かを言いかけようとした。

 

『ウォンソン。
文のやり取りについては、今更何も申さぬ。

其れよりも、これからの事が大事であろう。』

 

ヨンが、ウォンソンに告げた。

 

「父様・・・」

 

「そうね・・・
王様にも、文の差出人がウォンソンだって
バレてるみたいだし・・・」

 

『王様がご存じと・・・?』

 

ヨンは、ウンスに聞き返した。

 

「借り物競争のお題でね・・・
文の差出人をご覧になられたようなの・・・」

 

「決して見ないとの約束だったのです。
それなのに・・・」

 

ファサランは、再び涙を零しながら俯いてしまった。

 

「ファサラン様・・・」

 

ウォンソンが、心配そうにファサランの隣に立っている。

 

『お知りになられたのであれば、仕方あるまい。


王様のご意向は、俺がそれとなくお聞きしてみます。
ウンスは、王妃様のお心をお聞きしてください。』

 

ヨンは、厄介なことになりそうだと思いながらも、
ファサランを支えようとしているウォンソンが逞しく思えて
微かに笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 


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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun