「あ、変わった」と思った。

柱にめっちゃ画面並んでる!


rolling dice


品川アトレからJRの改札に向かう通路です。

新幹線のほうからしか眺めてないですが、結構壮観な感じで、楽しい気分になりました。


どうやって効率良く広告を展開していくか、またその手法が日進月歩で発展している時代に、こういう話は時代と逆行しているよって思われるかもしれないですが、そもそも広告ってこうやって環境と調和して(あるいは環境に影響を与えて)展開されるものなんですよね。


悲劇を綴る劇作家が喜劇を綴る劇作家と同様に称賛される理由は、どちらも感動を伝えるという部分で共通し、その感動を世の中に共有させることができるということだと思うんですが、広告もそれと同じように(広告の多くには悲劇を伝えるという部分は当てはまらないとは思いますが)、こうやってそれまでの環境に変化を与えることで、それまでとは違う印象を人の心に抱かせる、納得させる、ひいては感動させる、世の中に共有させる、そういう部分があって然るべき、と思います。個別具体的な発想だけでは実現できない別の要素がそこにはあると思います。



東急AGさんからは「MIKATA」というシステムがリリースされています。内容は「看板」の多角的チェックという、それだけ聞くととても時代遅れのシステムのような印象を受けますが、考えてみると、一般に寂れていると感じる場所のほとんどは、朽ち果てた広告物が散在して、それがより拍車をかけています。そういったことの緩和、もしかしたらその寂れた感を若干でも軽減させる作用が発生する、このシステムにはそういう可能性も含まれていて欲しいと感じます。


安全性や広告としての訴求力などは当然のことながら、公共性という観点も。

世の中を明るくする要素を持つものとして、このシステム、他社事情ながら、応援したいです。


・企業の顔「看板」を広告媒体として多角的にチェックする東急エージェンシーオリジナル看板診断システム「MIKATA」のご案内

http://www.tokyu-agc.co.jp/news/2010/release20100311.pdf


ちょっと時間が空いてしまいました。


最近はこの方の本を結構購入しているし、読んでいるのですが、この本は最初はちょっと敬遠していました。

本の内容には触れないようにしているのですが、腰帯から分かる部分で、この本は「父親が4人いる」ことが物語の背景になっているのですが、そのことがあまりにも現実にありえないことと思えることが、多分その大きな原因だったと思います。



rolling dice


いざ、読んでみると、何のことはない、小さなことにこだわりすぎていたなと実感させられました。

物語のテンポの良さはその中に入り込むのにとても重要な要素だと感じ、長編でも飽きさせない展開はとても魅力的な構成によっていると感じました。


知らず知らずのうちに自分は誰かに庇護されて生きている、とかそういうことってなかなか実感できないことだったりするんですが、そのことにどれだけ早く気付くかで寛容さや周囲への感謝など、自分以外の誰かや何かに目を向けて、それを理解しようとしてみたり、それを赦してみようとしてみたり、自分以外の存在への気付きが生まれてくるのではないか、と思ったりします。



実は結構前に読み終わっていたんだけど、忘れてて(他の話題を先に上げてしまって)、上げ損なっていた本。



the universe


購入した時期に話題になっていた(と思う)本は「めくらやなぎと眠る女」だったと思うけど、銀座の書店でその隣に平積みされていたこちらを購入。めくらやなぎ…より前に書かれているということだったので、まずは先に出たほうから読んでみようと(それから今現在、めくらやなぎ…はまだ読んでませんが)。


翻訳って、日本語から英語にしろ、その逆にしろ、同じことを表現するとして、どれだけニュアンスが表現できるんだろう。

日本語はその中に漢字を取り入れ、カタカナを取り入れ、外来語を取り入れ、ひいては日本語で表現しきれない他の言葉を結構柔軟に「そのまま」取り込む、という、他の言語と比べると、意外と懐の深い言語じゃないか、と思う。言葉は必要充分な背景でもって、発展してきたものと思うから、また決して他の言語に精通している訳ではないので、だからといって日本語が優れている、とかそういうことではないんだけど、日本語に慣れ親しんでいると、そこで表現できていたニュアンスを表現しなおすことに軽いハードルはあるんじゃないかと感じる。


そういう本。