B10-17 失われた町 【三崎亜記】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

「となり町戦争」などで三崎亜記さんの名は知っていましたが、
読むのは初めて。
ゅゅさんのお薦めで読んでみましたー☆
お薦めどおり、心に染み入ってきて素敵な作品!
いっきに、三崎亜紀さんのファンになりました。(*^-')♪

失われた町 (集英社文庫)/三崎 亜記
¥750
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☆ あらすじ ☆

ある日、突然にひとつの町から住民が消失する―。
30年ごとに起きる町の「消滅」。
その町の住民は消滅を知っていても、町の意志に支配され
逃れるすべはない。
そしてこの不可解なこの現象は、悲しみを察知した町により、
消滅した町のみならずさらにその範囲を広げる。
そのため、町からの汚染を防ぐため、人々は悲しむことを
禁じられ、失われた町の痕跡は国家によって抹消されていく・・・。

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この物語は、7つからなるエピソードからなっていますが、
どのエピソードも理不尽に愛する人が失われるという、
悲しさを秘めた物語のはずなのに、不思議と優しさとあたたかさが
満ちているように感じました。

私が特に好きなのは、エピソード4の 『終の響い(ついのおとない)』。
静かに愛し、静かに死を受け入れていった夫婦の物語。
ちょっと悲しいけど、夫婦を包み込むように温かくやわらかな
雰囲気に満たされていて、何だかほんわかと心が温かくなって。

エピソードを挟む最初と最後の物語がいっそう各エピソードを
引き立てていて、素敵な余韻に浸れます。

この作品はホント素敵です。
私もお薦めです。