図書館って私の大好きな空間。
あの本のほこりとカビのにおい、そして静寂は心が落ち着いて、
何だか本当に心の傷を癒してくれそうな不思議さがあります。
そんな「図書館」がタイトルに入っているからか、瀬尾まいこさんの
作品だからか、以前からずっと気にっていて、やっと読みました。
☆ あらすじ ☆
心に傷を負い、未来を諦めて講師として赴任した高校で、なぜか
「私」は文芸部の顧問になった。
「垣内君って、どうして文芸部なの?」
私は垣内君の向かいの席に座って、質問した。
「文学が好きだからです」
垣内君は本から目を離さずに答えた。
「まさか」
「本当です」
バレーボールに打ち込み、バレーのためには努力を惜しまな
かった青春時代。
どうしてスポーツをしないの?たった1人の文芸部員・垣内君は
私には理解できない存在だった。
図書館で2人だけの部活動。
垣内くんとの出会いから、次第に傷ついた心を癒し,前向きに
歩みだす。
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以前読んだ瀬尾まいこさんの作品は「天国はまだ遠く」。
人生に疲れ田舎で死のうとしたOLの再生の物語でした。
この「図書館の神様」も、心が傷ついた女性の再生の物語。
決して劇的なことがあるわけでなく、日常の中で、静かに静かに、
そして、少しずつ生きる力を取り戻していく。
そんなストーリーは共通していて、瀬尾さんの人柄なのか、
いずれの作品もやさしい雰囲気が流れているところが魅力です。
誰しもそうだと思いますが、心が傷ついた経験があるからかもしれま
せんが、傷ついた心が癒されていくところは読んでいて癒され、
前向きに踏み出そうとする姿は応援したくなります。
そんな素敵な作品です。