湖南町「雪かきボランティア」参加
仕事を休ませてもらって、湖南町に向かいました。
郡山市社会福祉協議会主催の「雪かきボランティア体験」に参加するためです。冬に湖南町を訪れるのは初めて。
朝、市役所北側にある社会福祉センターに集合し、マイクロバスで公民館のある湖南町福良を向かいました。
市民ボランティアの数は11人。社会福祉協議会のスタッフを合わせると20数名でした。
市内は昨日からの雪がまだ残っていましたが、三森峠、多田野トンネル、三森トンネルを抜けると、“そこは雪国だった”と言葉がはまる光景でした。

『湖南の冬は違う』と聞いてはいましたが、この雪の量を見て、市内との違いを実感しました。
湖南公民館に到着し、隣接する湖南行政センターの所長さんからの挨拶を聞き、雪かきボランティアの注意事項を受けて、現場に向かいました。
現場は市営住宅。20軒ほどが並ぶ集落でした。
私達はスコップを持ち雪の塊を崩しては、そりタイプの雪かきに積み込み、敷地内の別の場所に運ぶ作業を繰り返しました。
昼休憩では、公民館に戻り、地元のお母さん方が作った豚汁をいただきました。

旨い!。私はおかわりをして、お腹を満たしました。
体も温まり、体力も回復しました。
午後からは、また同じ現場に向かい、作業を続行。
完璧ではありませんでしたが、作業が終わる15時頃には通路の幅が広がり、駐車場もスペースも拡大しました。
これを住民だけで行うことは難しく、ボランティアの必要性を感じました。
この近所にある湖南高校の生徒は、1982(昭和57)年度から毎年除雪ボランティアをしているといいます。湖南町の高齢化率は高く、このボランティアの必要性は高まっていると思われます。
湖南町の冬。住民の皆さんが不自由な生活を強いられないよう、除雪ボランティアで支える必要を感じました。
湖南町に仕事が少ないという理由もありますが、冬の三森峠の厳しさから湖南町を離れる若者が多いと聞きます。現在整備中の三森道路の完成を見据え、湖南町に働く場所を増やし、子どもが湖南町に留まる環境整備と並行して、住民の生活を支える制度も必要です。
湖南町の除雪ボランティアは必要不可欠で、郡山市民で湖南町の冬を支えなければならないと思いました。
「農業革新技術展示会」 於:福島県県農業総合センター
天気予報より早く雪が降りはじめ、8時過ぎには本降りとなりました。
今日は仕事を午後から休ませてもらい、日和田にある福島県農業総合センターに向かいました。
福島県主催の「攻めの農業革新技術展示会」を見るためです。
JR五百川駅から雪の中を歩くこと20分、ようやくセンターに到着。
初めて訪れる場所でしたが、東北本線からその姿と広大な敷地は何度も見ていました。
中に入ると、会場となっている成果展示場で、展示者を含め、多くの参加者の姿がありました。
隣の多目的ホールでは「県農業普及指導活動成果発表会」が行われていました。
展示会場は、
①ITゾーン
②施設園芸附帯設備・機器ゾーン
③省エネ省コストゾーン
④太陽光発電ゾーン
に分かれて、私は「ITゾーン」を重点的に見て回りました。
ITシステムは、大規模農家や事業体(組合、企業など)で力を発揮するものである事がわかりました。
県内の農業へITが普及しないということは、農地の収斂化や事業体の設立・参入が不足しているのではないかと考えました。
また、技術で農作業の効率化を図り、収量を増やしてゆく。
この環境を受け入れ、新しい技術を取り入れている生産地は結果を出して、かなり先行しているという印象を受けました。
農業県・福島。耕作放棄地は日本一と言われています。
農家・JA・行政が“技術でよりよい農業を!”という目標を共有し、先行する地域の事例を参考にしたり、企業の協力を得ながら、福島県の農業の魅力を高めて欲しいと思います。
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各ブースの展示員から聞いた話で印象に残ったものは以下の通り。
・農協のIT導入の熱には差がある。農協のトップの号令で一気に広まるケースもある。
「施設園芸ハウス 管理システム」
・イチゴは単位面積当たりの生産量(売上)が読めるので、参入し易い。
・トマトほど価格の幅がある農作物はない(キロ100円~3,000円)。
・ハウス内の室温・湿度・照度・CO2濃度などを測定し、エアコンや換気扇、換気窓、カーテン等の操作、機器などの室内の異常をスマートフォンなどに知らせてくれる。
・システムは「モニタリング」、「監視と警報」、「遠隔操作」があり、その組み合わせで生産者が導入する。
・国内に20社程度ある。先行しているのは㈱富士通。
・競合が多く差別化が難しい。
・IT企業から、ハウス設備企業等が参入している。
・集積したデータを元にしたコンサルタント事業はしていない企業が多い。データの取り扱いは生産者に一任している。
・ハウスからは携帯電話回線を使いデータ送受信を行っているため、複数のハウスを持っている場合、通信コストが問題となる。その解決策として“基地局”(半径2kmをカバー)を設置し各ハウスからの通信を“無線機”とすることでコストを0(ゼロ)にする。
「営農支援システム」
・端末(スマホ)の位置情報で、どの圃場でどれだけ作業したかが自動で日誌(作業記録)に記録され、無駄を省き、後継者への財産ともなる。気象情報(圃場に最も近い場所のもの)も自動的に記載されるようになる。
・農薬・肥料管理が見えるようになる(どれを、どこに、どのくらい)
・農機(田植え機、コンバインなど)の稼働データも連動できる
・コンバインに「センサー」が搭載され、稲を刈りながらタンパクや水分量、収量が自動で計測され、圃場毎のデータが得られる
・これら生産時のデータは、販売品に連動する事ができ、トレーサビリティに役立つ。
・システム導入者のミーティングを定期的に開き、“横のつながり”の創出も行う。
・(我が社は)関連機器をネットワーク、クラウド利用することで集められるデーターを元にしたコンサルタント業務は行わず、そのデータは生産者(農家)に一任している。
・(我が社は)システム導入前後の収量(生産量)の比較データはない。
「潅水・液肥栽培システム」
・養液土耕栽培は、導入した生産者は手放せなくなる。 (導入までの心理的抵抗が強い!?)
・稲作からの転作、休耕田の活用、土耕栽培からの転作などの使用例が見られる。
・ITや養液土耕栽培など、良いもの(負担が減る、生産量が上がる、技術の伝承ができる)だからといっても、受け入れるか受け入れないかは生産者(農家)個人によって違う。
「CLT基地」福島をめざして...循環社会づくりによる地域再興シンポジウム
会津若松で開かれる「循環社会づくりによる地域再興シンポジウム」に参加するために磐越西線に乗りました。
まずは、湯川村に向かいました。初めて訪れる自治体です。
JR磐越西線・笈川駅を降り、雪道を歩く事20分、目的の場所につきました。
建築現場だが、東北初、日本でも2棟目という、特殊な資材を使った集合住宅を作っています。

「CLT(Cross Laminated Timber=直行集成材)」と呼ばれる特殊な木製建築材です。
*参考:日本CLT協会 「CLTとは 」
今日のシンポジウムは、この「CLT」が取り上げられました。
会場となった会津若松ワシントンホテルの会場は、ほぼ満席でした。
シンポジウムのテーマは「地域林産業とCLTを起爆剤とした福島からの東北復興・地方創生」。
登壇者は以下の通り。
コーディネーター
・福留功男氏
パネリスト
・小泉進次郎氏(内閣府大臣政務官)
・坂本功氏(東京大学名誉教授)
・太田昇氏(岡山県真庭市長)
・中島浩一郎氏(日本CLT協会会長)
・菅家洋一氏(県CLT推進協議会事業管理者)
「CLT」は海外、特に欧州で普及しており、9階建てのアパートなど、中低層階の建築物の壁や床材として使用されています。
日本は建築基準法で認められていませんが、この湯川村の集合住宅など大臣認定で数棟作られています。現在、林野庁が耐久性や耐火性のテストを行い、国交省と協力して法改正を早急に進めたい考えだといいます。
*参考:林野庁 「CLTの普及に向けたロードマップについて 」
国産材は安い外国産材に押され、使用料が減ってきています。
国内の樹木の量は毎年約1億㎥増えていて、一日に約1万棟の2階建て木造住宅分の木が育っているといいます。
*参考:林野庁 「森林面積の推移(PDF) 」
今日のシンポジウムでは、この木材を利用し、消費量を増やすために、中低層の集合住宅にも使える「CLT」の普及が必要だと、各パネリストは訴えていました。
真庭市 は“1本の木を使い切る”方針で、この「CLT」材などの木材製造で出た木くずをバイオマス発電に利用しています。
木材の利用促進が現地に雇用とエネルギーを生み出している先進都市です。
福島県の7割が森林で占められていて、一大消費地である首都圏に近い。真庭市の取組みは参考になりました。
「CLT」の単価が鉄筋コンクリートより高い(15万/㎥)という課題は政府の支援を受け量産化で解決しなければなりませんが、まずは先行してパネル工場を県内に作らなければならないと、私は思います。
その場所は、福島県の中心で交通の要所である郡山市が適当です。
現在、県CLT推進協議会に郡山市の企業は入っていませんが、関係各位と調整し、「CLT」パネル工場の建設を決め、郡山に誘致できるようにしてもらいたいとシンポジウムに参加して思いました。
...このシンポジウムに出席する前に時間があったので、鶴ヶ城を訪れました。雪を被った城も、また違った美しさがあると感じました。
*参考
◆福島県:第3回福島県イノベーション・コースト構想の具体化に関する県・市町村検討会議(2014年12月11日) 「CLTにかかわる現状と課題(PDF) 」
◆日本経済新聞 2014年4月21日
ものづくり進化論 「1本の木を使い切れ 新型建材や発電燃料に活用 」
...太田市長、中島氏の岡山県真庭市の“1本の木を使い切”る取組が紹介。中島氏の母体でもある銘建工業を中心としたCLT普及への取り組み、バイオマス発電の実績は是非視察してみたいと思わせるものだ。
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*追記(2015年1月20日)
◆福島テレビ より
...夕方のニュースでも特集。関心(期待)の高さがうかがえる。
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*追記 2015年1月23日
◆NHK(ECO CHANNEL) おはよう日本(2015年1月21日付け放送)
“CLT”で家づくりを (NHK高知)
...分かりやすく、完結にまとめられている。
・ヨーロッパ全体の建築資材の13%を占めるまでになった
・コスト 1㎡あたりコンクリートより2割高






