“支払い拒否”と当事者意識
今日のいわき市・中之作港、暑くなると思いましたが、思いの外気温が上がらず、作業は順調に進みました。
さて、今日は朝から頭にきたニュースがありました。
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「 福島第1原発:東電が仮払い拒否 幼稚園など“対象外”」 (毎日新聞 2011年7月16日)
東京電力福島第1原発事故で被害を受けている事業者に対する損害賠償を巡り、東電が幼稚園や老人ホーム、診療所への仮払金の支払いを拒否していることが、毎日新聞の入手した文書などで分かった。...(以下、省略)
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東京電力は、これら事業者の被害が福島第一原子力発電所の事故現場から放出された放射性物質が原因であることを認めていないのでしょうか?
『「原子力災害被害者に対する緊急支援措置(*PDF) 」で、学校法人や社会福祉法人への補償について触れて』いないと政府に確認もせず、是幸いとばかりに支払いを拒否する姿勢。
事故“当事者”である自覚が感じられません。
政府が、今回の事故原因である大震災を“異常に巨大な天災地変”とは認めておらず、東京電力は免責されないことは周知の事実です。
受けた被害に相応の賠償を求める。民主・法治国家であれば、当然の事です。
県民ならびに県内事業者は「原賠法」の“原子力事業者に無過失・無限の賠償責任を課すとともに、その責任を原子力事業者とする”規定を理解し、毅然と堂々と賠償を求めることを止めないで欲しいと思います。
そして、国と福島県と県内自治体は、これらの賠償請求に対して彼等をサポートをすることを望みます。
*「原賠法」=原子力損害の賠償に関する法律
以上
*資料
◆東京電力「仮払補償金のお支払い
」
◆東電、浪江町の学校法人に補償金支払い拒否 (読売新聞 2011年7月16日)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた事業者への損害賠償について、同社が、警戒区域内の福島県浪江町の学校法人に、「学校法人は仮払い補償の対象外」として支払いを拒否していたことがわかった。 ...(以下、省略)
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*追記(2011年7月17日)
◆学校法人の仮払い拒否から一転 東電、受け付けへ (福島民友 2011年7月17日)
東京電力が福島第1原発事故に伴う避難指示区域内の中小企業への損害賠償の仮払いで、学校法人や医療法人、社会福祉法人などを対象外とし、各法人からの請求に基づく仮払いを門前払いしていたことが16日、分かった。...(以下、省略)
観光都市「いわき」...アクアマリンふくしま、再オープン
今日も、真夏の暑さ。仕事はきつかったですが、良いニュースがありました。
◇被災水族館が再オープン=避難の魚戻る-福島・いわき (時事通信)
「アクアマリンふくしま
」、事業所名「ふくしま海洋科学館
」。
震災で大きな被害を受け、翌3月12日から休業に入りました。
4月1日まで関東・北陸の7つの施設にトドやサメなどを移送し建物や設備の復旧を進めてきました。 (参考:公式ブログ「アクアマリンふくしまの復興日記 」)
そして、全国17の水族館・動物園からあらたな魚類の提供を受け、今日再オープンすることができました。
私は、今日8度この「アクアマリンふくしま」の前を通りましたが、平日の金曜日にも関わらず、多くの車が出入りしており、盛況ぶりを伺うことができました。
明日から三連休。特に市外・県外から多くの方々が来場されることを期待します。
...いわき市は、福島県有数の観光地です。「歴史の会津、自然のいわき」とも言うべきでしょうか。
特に夏は、「いわき七浜」とも呼ばれる60Kmにも及ぶ海岸線の9つの海水浴場 は、大変な賑わいを見せます。
去年は79万人もの利用客がありました。
また、映画「フラガール」で注目を浴びたスパリゾートハワイアンズ と県内屈指の温泉地・湯本温泉 。
さらに、JR磐越東線からの眺めも素晴らしい夏井川渓谷
...等等、全国2位の面積を誇るエリアに多くの観光名所があります。
しかし、この夏は悲しい現実を突きつけられています。
*参考「いわき市内 各観光文化施設の状況(7/15現在) 」(いわき市観光情報サイト)
海水浴場は全て開設されず(下記参照)、スパリゾートハワイアンズは現在復旧作業中で今年10月の再オープンとなっています。
また、「アクアマリンふくしま」に隣接し、観光客の流れが相互にあった商業施設「ららミュウ 」も被害が大きく閉館されたままです。更に、小名浜港は水揚げができず、獲れたて新鮮な魚介類が提供できない状態です。
これでは、せっかく観光で訪れた方々を“点”で受け入れてしまうことになります。
成功している(多くの客を呼び込んでいる)観光地は“面”で訪問者を受け入れていると言われています。
つまり、複数の観光スポットを用意し、人の移動を促し、滞在時間を増やしてもらうということです。
消費が、「移動距離」と「滞在時間」に比例するからです。
もちろん、観光には来ていただいた方に満足してもらうという精神的な面もありますが、観光地からすれば経済面に重きを置くことになるのは致し方ありません。
2011年いわきの夏。
せっかいく「アクアマリンふくしま」に足を運んでいただいた方々を、複数の施設や場所で受け入れたいのもです。
私にはまだ浮かんできませんが、ここは知恵の出し所です。
市観光まちづくりビューロー では復興再生にむけ4つのステップを計画しているとのことです(下記、福島民報新聞「社説」参照)。
Step2:7月からの第2段階は平七夕など祭りやイベントを中心に復興へ機運を醸成し、元気PRから誘客へ転換を図る
Step3:10月からの第3段階では日帰りや宿泊客の誘致、
Step4:来年1月からの第4段階では国際会議や外国観光客、教育旅行など戦略的な誘客に着手する。
私論として、
・海水浴ができない海岸を何かに使えないものか?
・魚介類を供する飲食店が連携して、素材は県外の協力を得て、何かできないものか?
・夏井川渓谷にトロッコ列車は無理か?
...etc.
何かある。きっと何かが出来るはずです。
がんばっぺ、いわき!!
*資料
◆「平成23年度いわき市海水浴場の開設見送りについて」 (出処:いわき市HP
)
平成23年度の海水浴場の開設については、次の理由から遊泳者の安全を確保し快適な水浴環境を創出することが困難であると判断されるため、見送ることといたしますので、お知らせします。
【理由】
・東日本大震災により海岸及び沿岸部の地域には瓦礫が散乱し、撤去完了には時間を要すること。
・今後も続くと思われる余震及びその影響による津波の発生等が懸念されること。
・東京電力福島第一原子力発電所の事故による風評被害により誘客が見込めない状況にあること。
・同発電所から放射性物質を含む高濃度の汚染水が流出しており、海水浴場においても、放射性物質が検出される恐れがあること。
◆ 【いわきの観光再生】確かな歩み官民で (福島民報 7月12日付け社説)
いわき市の観光が一歩前へ踏み出す。小名浜の環境水族館「アクアマリンふくしま」が突貫の復旧整備を経て15日、再オープンにこぎ着ける。地震と津波、原発事故、風評被害に苦しむ中、観光ふくしま復興への先駆けとなるよう期待したい。 ...(以下、省略)
以上


