母、70歳
今日、私の母が70歳を迎えた。
節目であり、今年も帰省しないであろう甥っ子(母からすれば孫)に会ってもらおうと、東京スカイツリーに行く事を企画した。
甥っ子の父親である長兄と、神奈川に居る弟、あわせて5人で浅草に向かった。
運よく晴れて、スカイツリー展望台からの眺めは東京を一望できた。
富士山ははっきりとは確認できなかったが、この眺望に母はただただ驚いていた。
甥っ子も、見たことも無い景色に目を輝かせ、指を差しながら兄に『あれは?』と聞き続けていた。
見たこともない景色に慣れ始め、旺盛な好奇心を示す孫の姿を見て、母は目を細めていた。
いい思い出になったのではないだろうか。
母が苦労した分、私達兄弟が苦労を掛けた分、母にはできる限りの事をしたいと思う。
七夕の願い
東京電力福島第一原子力発電所ある浜通りは一日中雨模様だった。
こんな中にあっても、いたるところで短冊に願いを書き込む人の姿や昨日までに書き込まれたであろう短冊を見ることができた。
“一日でも早く家に戻れますように”
ラジオからは警戒区域から避難している子供が書いた“ねがいごと”が紹介されていた。
“家に帰りたい”とわざわざ願うまでもない事を、七夕という特別な日に短冊に書き込んだ子供の姿を想像し、私は胸が詰まった。
...原発事故は、日常生活を奪った。
全く責任の無い原発事故に子ども達は不自由を強いられている。
広範囲の多くの子ども達が、同時に、過大な理不尽を背負わされた。
私たち大人や社会の責任は重い。
私たちは日常生活を奪われた子ども達の心持を想像し、寄り添わなければならない。
そして必要なケアやサポートを、惜しまず、施さなければならない。
七夕の今日、願うよりは決意をすることとなった。
コロッケ、いちごババロア、ベイクドチーズケーキ...!?
放射性物質の検査結果」としてこれらの食品名を見ると、福島の置かれた状況の厳しさを思い知らされる。
中華めん(玉川村
)
ロールケーキ(田村市
)
コロッケ( 〃 )
蒸しパン(矢祭町
)
蒸しやきそば(本宮市
)
鶏肉のそぼろ( 〃 )
ベイクドチーズケーキ(二本松市
)
いちごババロア( 〃 )
今後、汚染の機序が解明され、科学的に“測定不要”の食品が出てくるかもしれないが、基本は測定、そして公表だ。
労力、コスト、根気が要る作業だが、放射線量や放射性物質測定を継続することは福島の使命だ。
県民200万人と、1億2千万人の国民がこの長大な事業に理解を示し続ける事が必要だと、再認識させられたこの測定一覧だった。
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◆記事切り抜き:福島民報 2012年7月5日 (18面)
*レイアウト、筆者変更
*参考:福島県 加工食品等の放射性物質検査結果について (PDF *採取日6/25~29、発表日7/4)

