地域医療再生計画臨時特例交付金(福島県)
川内村は一日中、曇り空で、夕方から弱い雨も降った。
作業をするにはほどよい天候だった。
今日の福島民報で、県内の医療についての報道があった。
これは県の地域医療再生計画についてのもので、『国の平成24年度補正予算で増額された地域医療再生臨時特例交付金の予算配分に備え』、県が地域医療対策協議会で示したという。
事業費を15億円と見込み、次の三点に充てるという。
「地域医療を担う人材の確保」
「在宅医療の推進」
「災害に備えた医療機関の設備整備」
具体的には、次の通り。
「人材確保」
・理学療法士、作業療法士、看護師らの県内定着をめざし、修学資金を貸与する
「在宅医療」
・患者情報共有システム構築費用の支援と痰吸入器(充電式)を配備
「災害医療」
・自家発電機整備(診療所等)と災害拠点(病院や医師会等)への医薬品備蓄支援
補正予算ということを考えれば、妥当な項目が挙げれていると感じた。
医療スタッフの確保と在宅医療の整備。福島県の抱える医療課題だ。
補正予算での対応となるが、少しずつ問題を解決してゆけるよう、関係者には目的意識を高く持って対応していただきたいと思う。
*追記(2014年3月25日)
◇厚生労働省:「平成24年度補正予算による地域医療再生基金 」
◇福島県:「福島県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)の概要(PDF) 」
避難と病院
川内村は快晴だった。
作業中に同僚と会話を交わした。
彼は原発事故後、川内村から郡山市に避難。
現在は平日は川内村の実家から仕事に通い、週末に郡山の借り上げ住宅に戻るという。
父親も同じ生活をしているというのだが、母親とお祖父さんは郡山に留まったままだという。
その理由を聞くと、彼はこう返答した。
『じぃちゃんの病院がない』
私は、自分の不明を恥じた。
原発事故で双葉郡の医療機関も避難を余儀なくされ、頼っていた病院が無いという状態であることは、報道で知っていたつもりだった。
しかし、現実に接し、想像力が働かなかった。
お祖父さんは、事故前は約15kmと近くはないが、大熊町の県立大野病院に通院していたという。
現在、川内村には診療所だけがある。
病院が無いと、お祖父さんは戻れないという。
避難の、複雑な事情を知った。
“帰還”と言われ、帰りたいと思っても、実現しないそれぞれの家庭の事情がある。
除染が終わったから、インフラが復旧したからというだけでは帰還ができる状況にはならない。
また、原発事故の複雑さを実感した今日の出来事だった。



