久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室 -16ページ目

久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室

街の歯医者さんをしながら複数のコメディカルの学校で講師をしたり、一般の方向けのセミナー活動をしています。栄養療法を日々の臨床に取り入れ、自身もゆるい糖質制限をしながら食育、食の安全に取り組んでいます。

いつも私のブログを読んで頂きありがとうございます(*^^*)

今日
831日は野菜の日です(8)(3)(1)の語呂合わせから全国青果物商業協同組合連合会をはじめ9団体の関係組合が1983昭和58年に定めた記念日です

「平成24年国民健康・栄養調査の概要」
での生活習慣に関する都道府県別の順位について考察してみましょう。

その中で、都道府県別の各ランクを見ると非常に興味深いところがあります。

まずは
野菜の日
にちなんで…

『野菜摂取量の平均値(g/日)』について

全国の平均値:男性297g/女性280g/です!
(野菜は1350g食べましょう!!といわれています。)

男性20歳以上)で野菜摂取量の平均値が多いトップ3は…
  

  第1位:長野県(379g/日)
  第2位:島根県(358g/日)
  第3位:新潟県(333g/日)


ニコニコさすがは長野!美味しい野菜が採れますね!
  野沢菜大好き

 

女性20歳以上)で野菜摂取量の平均値が多いトップ3は…
  

  第1位:長野県(365g/日)
  第2位:島根県(323g/日)
  第3位:東京都(312g/日)


ニコニコ男女とも長野、島根がワンツーフニッシュ!!すばらしい。

男性20歳以上)で野菜摂取量の平均値が少ないトップ3は…

  第1位:愛知県(243g/日)
  第2位:北海道(260g/日)
  第3位:徳島県(262g/日)

 

ショック!地元愛知県…トホホ…泣。もっと野菜を食べましょう!


女性20歳以上)で野菜摂取量の平均値が少ないトップ3は…


  第1位:愛知県(240g/日)
  第2位:奈良県(242g/日)
  第3位:滋賀県(244g/日)

 

  ショック!男女とも愛知県が不名誉なトップ!愛知県は全国的にみてもおいしい野菜が採れるのにどうしてだろう…残念!

 

続いて…
『食塩摂取量の平均値(g/日)について』


全国の平均値:男性11.3g女性9.6gです!
WHOの基準はもう少し低い5.0g未満ですが、日本高血圧学会のガイドラインでは1日の食塩摂取量は6.0g未満を推奨しています。)


男性20歳以上)で食塩摂取量の平均値が多いトップ3は…

  第1位:岩手県(12.9g/日)
  第2位:長野県(12.6g/日)
  第3位:山形県(12.4g/日)

 

ショック!やはりツマミは塩をそのまま舐めるか、漬け物ですか!


 女性20歳以上)で食塩摂取量の平均値が多いトップ3は…

  第1位:岩手県(11.1g/日)
  第2位:長野県(11.1g/日)
  第3位:埼玉県(10.5g/日)


 

ショック!男女とも岩手、長野がワンツーフニッシュ!!わぁ~しょっぱぁい。

 


いま現在の日本における都道府県別平均寿命(長寿)ランキングは…

男性の都道府県別平均寿命ランキング
  第1位:長野県(80.88歳) 

  第2位:滋賀県(80.58歳)
  第3位:福井県(80.47歳)

 

女性の都道府県別平均寿命ランキング

  第1位:長野県(87.18歳)
  第2位:島根県(87.07歳)
  第3位:沖縄県(87.02歳)

です!

男女共に長野県が一番長寿なのです!!

食塩摂取量
が岩手県に次いで多い長野県ですが、野菜の摂取量は男女ともナンバー1です。

長寿のヒミツはやはり
野菜の摂取量にあるようです。

単に
野菜だけでなく、漬け物(野沢菜)などの発酵食品の摂取も長寿に関係ありそうです。それを裏付けるように味噌の摂取量も全国的にみて長野県はトップ3に入っています!

野菜摂取量が全国ワースト1のわが愛知県長野県を見習って、生野菜温野菜はもちろんのこと、それ以外に漬け物味噌などの発酵食品を積極的に摂るようにしましょう!!

 

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前回の投稿では、

【ビタミンC摂取の重要性について】 お話ししました。


今回はその続編です!!



●ビタミンCを多く含む食品ついて
(食品100g当たりのビタミンCの含有量)
参考までに、
成人の1日あたり摂取量としての厚生労働省による推奨量(RDA)はたったの100mgです。(これはあくまでビタミンC不足で壊血病などにならないレベルの最低量の目安だと思って下さい。)


赤ピーマン(170
mg

 

柚子(果皮)150mg

 

黄ピーマン(150mg

 

アセロラ(120mg

 

パセリ(120mg

 

芽キャベツ(110mg

 

レモン(全果)100mg

 

ケール(81mg

 

ゴーヤ(にがうり)76mg

 

明太子(76mg←これって酸化防止剤のビタミンCかも?

 

柿(70mg

 

キウイフルーツ(69mg

 

モロヘイヤ(65mg

 

いちご(62mg

 

ししとうがらし(57mg

 

ブロッコリー(54mg    など


ビタミンC「動物性の食品」にはほとんど含まれておらず、野菜果実に多く含まれています。壊血病にならないための摂取ならば、上記の食材などをこまめに食べれば十分摂取できますが、健康増進や疾病予防のためにはさらに多く摂取することが望ましいとされています。

●ビタミンCを多く(大量に)摂取することの有効性
最近ではビタミンCの至適量補給によって、様々な効果が期待できることが分かってきました。

私たちの細胞を構成する分子のバランスの乱れ(インバランス)栄養素を用いて整えるためには、一般的に考えられているよな栄養素の投与量とは異なる量(至適量)が必要になります

ライナス・ポーリング博士は健康な人のビタミンC至適量には120の個体差があり、その範囲は500mg10,000mgであろ言っています。すなわち1日500mgでも十分な効果が得られる人もいれば、1日10,000mg(10g)という大量のビタミンCを服用しないと効果が得られない人もいるのです。

☆ビタミンCを多く摂取することで期待できる効果


ガンの予防・改善

 

糖尿病の発症予防、合併症の改善

 

動脈硬化の予防・改善

 

慢性疲労の改善

肥満などの改善

 

抗ストレス作用

 

脳の活性化

 

シミの予防

 

皮膚の老化の予防・改善

 

出血防止や止血作用

 

アレルギー抑制作用

 

風邪などの感染症予防・改善

 

抗ウイルス作用

 

コレステロール系胆石の抑制

 

骨粗鬆症予防・改善  など


さらには高濃度のビタミンを血中に投与する治療法も盛んに行われるようになり、大量(一回の投与量が25g100g:厚労省による一日推奨量の250倍~1,000)ビタミンCの点滴投与風邪ガンの治療および予防美容アンチエイジングなどに有効であることが実証されています。

●理想的にはこまめな摂取が必要なビタミンCですが、一日一回摂取するとするならば、寝る前が一番効果的です。

ビタミンCの吸収は眠っている間でもペースが落ちません。一方、ビタミンCの排泄は眠っている間は腎臓の血流が減るので低下します。ですから、眠っている間はビタミンCの血中濃度の低下の仕方もゆっくりとなって、結果として高い血中濃度を得ることができます。また、ビタミンCの主な作用のコラーゲン線維の合成には成長ホルモンが関係します。成長ホルモンは眠っている間により多く分泌されるホルモンです。この点からも寝る前の服用は効果的といえます。

●私自身のビタミンCの摂り方


私は少なくとも一日に20003000mg(推奨量の2030)程度のビタミンC十数回に分けて経口摂取しています。さすがにこれだけの量を日々の食事から摂取することは不可能なので、とうもろこしデンプンから合成されたビタミンC(アスコルビン酸)で補っています。そのためか風邪をひくこともなく、肉体の疲労感もすぐに回復するように感じられます。喉が痛くなりそうな時や鼻水が少し出かかった時にも効果があるように思います。また肌のハリや老化防止にも効果がありそうです。

肉食中心で偏った食生活を続けていると、ビタミンCの摂取量は極めて少ない状況になります。もちろん穀物や野菜、果物が中心の食事でも足りない栄養素が多くなってくると思われますが、ビタミンC摂取に関しては野菜や果物は不可欠です!そして必要に応じてサプリメントなどで補うことも必要なのではないでしょうか。

さあ、ビタミンCは毎日こまめに、しかも個々に合った至適量を摂るべき大切な栄養素です!皆さんもビタミンCの特製や効果をしっかりと学び、摂取の必要性を十分理解した上で、健康な身体作りに役立てていきましょう!!

参考:
簡単!栄養andカロリー計算 HP
ウィキペディア(ビタミンC) 
オーソモレキュラー.jp HP
新宿溝口クリニック HP
高濃度ビタミンC点滴療法学会 HP


 

 


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今回は
ビタミンC摂取の重要性について詳しくお話していきたいと思います。

●ビタミンCの主な働き

ビタミンCは、1753年にイギリス海軍の医師Lind(リンド)によって、壊血病を防ぐ因子として発見された栄養素です。水に溶けやすく(水溶性ビタミン)、非常に酸化されやすい性質を持つため、他の生体成分の酸化を防ぎ、自ら強い抗酸化作用を発揮します。

ビタミンC別名アスコルビン酸ともいわれています。多くの動物にとって、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質ですが、ヒトサルの一部モルモット大コウモリなどは、アスコルビン酸を体内で合成することができません。

ビタミンCは何となく肌に良いというイメージ、ビタミンEと同様に抗酸化力が優れているというイメージがありますが、それ以外にも重要な働きが沢山あります。

ビタミンCの重要な働きの1つに、他のビタミンの吸収を助ける働きがあります。食品や鉄剤として存在している三価鉄(非へム鉄)をビタミンCが還元して二価鉄に変換することで、小腸(弱アルカリ性環境)における鉄の吸収が良くなります。またビタミンCビタミンEと一緒に摂ることで相乗効果が得られます。さらに、サビ取り(抗酸化)をして疲れてしまったビタミンEを元に戻す働きもあります。

加えてビタミンCは、αリポ酸の力で再度利用できる形に戻るため、αリポ酸との同時摂取が推奨されています(結果ビタミンCを長持ちさせることができる)。


またビタミンCには酵素の賦活作用があり、コラーゲン副腎皮質ホルモン
(ストレスがかかる状態で分泌されるホルモン)ノルアドレナリンなどの生合成に関与しています。またビタミンCは準必須アミノ酸であるチロシンの代謝に必須であり、出血防止止血作用色素の異常沈着防止作用骨や歯の基質形成促進作用があります。また、白血球マクロファージの働きも高めるため、抗ガン作用風邪などの感染症の予防(抗ウイルス作用)免疫増強作用なども期待できます。


ビタミンCは体内の臓器や細胞によってその必要量が異なります。生体内では副腎に圧倒的に多く、次に白血球に多く存在しています。

血中を1とすると、脳は血中の20白血球は80副腎には150の濃度のビタミンCが含まれているといわれます。ビタミンCが多く含まれる臓器(副腎など)は、それだけビタミンCが必要であることを示しているのです。ビタミンCを至適量以上に摂取することは、最近問題になっている副腎疲労症候群などの予防に繋がるのではないかと考えられています。


 ●ビタミンCの吸収率について

 あるデータでは、ビタミンC180mgを口から摂取すると8090%が吸収されるが、1,0005,000mgまで増やすと吸収率は21%まで下がるといわれています(大量に摂取すればその分吸収される量自体は増える)このようにビタミンCは、一度に大量に摂取するよりも、少しずつこまめに分けて摂取する方が吸収率が良いといわれています。この時、吸収されなかったビタミンCの多くは尿中に排泄されますが、一部は大腸で乳酸菌などの善玉菌を増やしたり便を柔らかくしたりと有効に利用されます (ビタミンCを過剰に摂取すると下痢や腹痛を起こすことがあるのはこのためです)

☆ビタミンCの吸収を促進するもの:
抗酸化作用のあるカロテノイド(ファイトケミカルの一種)ビタミンP(ルチンなど)ビタミンEなどの同時摂取です。

☆ビタミンCの吸収を阻害するもの:
喫煙(活性酸素除去の抗酸化作用により1本につき体内のビタミンC25mg減少)
熱の影響(熱損失5060)空気(酸素)に触れること、の影響、アルカリ性物質の影響(重曹や膨らし粉、医薬品の一部)などがあります。
芋類に含まれるビタミンCは、熱・光・空気・水の影響をあまり受けないようです。

またニンジンキュウリカリフラワー春菊かぼちゃキャベツバナナリンゴなどには、アスコルビナーゼというビタミンC(アスコルビン酸)を破壊する酵素が含まれています。この酵素は、自身のビタミンCのみならず、一緒に調理した他の野菜のビタミンCをも破壊してしまいます。すりおろしたりジュースにするとアスコルビナーゼの活性度がより高くなると言われています。ただしアスコルビナーゼはに弱い性質があり、ゆでたり炒めたり、また酢を少し加える(ドレッシングなどを用いる)発酵させる塩揉みする、ことで、アスコルビナーゼの働きが弱まり、ビタミンCの破壊作用はほとんどなくなってしまいます。

しかしながら最近では、このアスコルビナーゼについて、よほどお互いの食材をすりおろして合わせない限りビタミンCはそれほど破壊されないという見解もあります。要するにそれほど神経質になる必要はないということですね。


さあ、夏の強い陽射しによってダメージを受けたお肌をいち早く回復させるため、また紫外線による活性酸素の影響を少しでもなかったことにするため、至適量以上のビタミンCを効率よく摂りましょう!

次回は、実際にどの食品にビタミンCが多く含まれ、そしてどれくらいの量をどのように摂ればいいかをお話します。おたのしみに☆

参考:ウィキペディア(ビタミンC) 
オーソモレキュラー.jp HP
とらねこ日誌「きゅうりくんをいじめるな」

※画像はWebより引用





 


いつも私のブログを読んで頂きありがとうございます(*^▽^*)

前回の投稿では
【女性に多い隠れ貧血について】 について書きました。

また、鉄に対する知識のおさらいとして、下記のエプロン女神様動画ページ 管理栄養士の佳奈先生の動画で、非常に分かりやすくのことを説明していますので是非ご覧下さいませ。

https://www.youtube.com/watch?v=VgBflQfIoEs

 基本的には日々の食事からを補給する必要がありますが、を多く含む食品については次の画像の通りです。


これ以外にも赤身の牛肉豚肉魚介類大豆製品などにもは多く含まれています。

この画像では、青海苔ひじききくらげ、など、乾燥重量でがかなり多く含まれているものがありますが、乾燥重量で100gという食材を実際に調理すると、とても多すぎて食べきれる量ではありません。しかもこれらのは吸収率の悪い非へム鉄です。

それに対して豚レバー鶏レバーなどはが多く含まれていて、100gなら十分に食べられる量ですし、しかも吸収率の良いヘム鉄であるため、非常に鉄の補給に適している食材であると言えます。

日々の献立の中で、上手に鉄を摂取できるように工夫をしていきましょう!

実はこれらの食品以外にもを有効に補給する方法があります


鉄鍋(調理)鉄瓶(湯沸かし)などから鉄を有効に補給することができるのです


鉄鍋や鉄のフライパンなど鉄製の調理器具から得られる鉄分は量的にも質的にも非常に効率的です調理器具からの鉄分補給がいかに理想的かどのよにしたら調理器具から鉄分を効率的に取れるかを以下に示します

鉄鍋で調理すると他の鍋を使った時よりも料理に鉄分が多く含まれることがいくつかの実験で証明されています

鉄鍋から溶出する鉄の大部分は二価の鉄(ヘム鉄)であるため吸収されやすいといわれています

ある研究によると鉄鍋を使って2時間煮込んだビーフシチューには一日に必要な鉄分の約半分が含まれているそですまたビーフシチュー1人前に含まれていた鉄分は34mgだったといデータもあります

ちなみに鉄のフライパンで30かけて作った酢豚に含まれる鉄分は一人前1.25分かけて作った野菜炒めの場合は約0.5だったそです


調理方法も工夫するとさらに吸収率がアップします

鉄鍋の中のものが酸性だと鉄分がより多く溶け出すのでお酢を使と非常に多くの鉄分を溶かすことができますお酢以外にもケチャップ塩分を含むものも有効です

また調理時間を長くすることでそれだけ多くの鉄分が溶け出すことが分かっていますので煮込み料理の場合にはいつもより長めに煮込んでみましょ


もちろん我が家でも鉄鍋を愛用しています皆さんも使いやすいテフロン加工やステンレスの鍋やフライパンではなく鉄鍋を調理器具に加えてみてはいかがでしょ

鉄不足といとまず貧血をイメージしますが、「貧血=立ちくらみとい偏った認識で自分が鉄不足であると分からないまま
下記のような様々な症状(実は「隠れ貧血(鉄不足)」からきていることがある)に悩まされている人も少なくありません


動悸、肩こり。

 

・めまい、立ちくらみ。
・冷え性がひどい。
・原因不明の
頭痛。
朝起きられない。

 

夜眠れない。
走ったり、階段の上り下りなどですぐ息切れする。

 

爪のトラブル(爪が薄く割れ易い、スプーンネイル)
髪の毛のトラブル(髪のパサつき、抜け毛など)

 

・皮膚のトラブル(肌のカサつき、たるみ)
・粘膜のトラブル(傷つき易く傷の治りが遅い)

 

アザができやすい。
歯茎の出血ある。
奥歯のブラッシング時にオエッとなりやすい。
・喉に使える感じがして薬などが飲み込みにくい。

 

氷を好んで「食べる(氷食症)
・歯ごたえのある野菜やお菓子類をバリバリ食べたくなる。
イライラしやすい。

 

(うつ)っぽい感じがある。
月経前の体調不良(PMSの原因)
・生理の周期が乱れる、生理がこない。

 

眼の下のクマが目立つ。

 

食欲不振。

 


など。

 


日常の食品の選択や食べ合わせ調理器具を工夫することで効率良く鉄を補給して「隠れ貧血(鉄不足)を改善しましょう!!


参考資料オーソモレキュラー.jp
NEVER
まとめ鉄鍋で鉄分をとろ!」
エプロンの女神様 鉄について・・・
「管理栄養士:佳奈先生」
https://www.youtube.com/watch?v=VgBflQfIoEs
※鉄鍋の画像はWebより引用

 日々の栄養指導をしていると現代の有経女性の多くが鉄不足であると感じます。口腔内所見からも鉄不足が予想されるケースも非常に多いです。そういう私も男性でありながら実は鉄がかなり不足している状態ですが()鉄は細菌や植物動物などあらゆる生き物(乳酸菌以外)に必要であると考えられている大変重要な栄養素です


● 鉄の主な働きは下記に示す通りです。
・赤血球を作る。

・酸素の運搬。
・骨・皮膚・粘膜の代謝に働く(組織を正常に保つ)
・酵素の一部(チトクローム)としてエネルギーの産生に関与。
・コラーゲンの生合成に働く。
・白血球、免疫に影響する。
・知能・情動に影響する。
・消化管に影響する。
・筋肉を収縮させる。
・薬の代謝に関係する。

成人女性の鉄の1日あたりの推奨量は10.5mg(月経なしだと6.0mg)成人男性の推奨量は7.5mgとされていますまた妊娠中や授乳などで鉄が必要となる時期の女性の推奨量はさらに増え妊娠中期後期では21.0mg2倍の量が必要になりますまた女性だけでなく子供の成長期においてもより多くの鉄が必要になります

ところが平成24年の国民健康栄養調査の概要において鉄の摂取量(1人1日あたり平均値)を見てみると男性が7.8g女性が7.0gと女性の方は目標量を大きく下回っているのが現状です(男女平均だと7.4g)

医療機関や献血の際に血液検査データで貧血の指標となるのが、ヘモグロビン(血色素)赤血球などですが、この検査だけでは「隠れ貧血」が見落とされる場合があります。

それ以外の血液検査データで、「フェリチン(
貯蔵鉄)「血清鉄」というものがあり、これらのデータを総合的に判断する必要があります。

血液が造られる際の流れとしてはフェリチントランスフェリン(鉄を運搬するタンパク質)血清鉄となりますこの血清鉄が骨髄で赤血球のヘモグロビン合成に用いられます

つまり体内の鉄が不足していく過程で最初に減少するのはフェリチンなのですフェリチンが減少しトランスフェリンへの鉄の供給が低下すると血清鉄が減少し始めるというわけですそのためフェリチンが少ない状態であると鉄の余力がないため、下記のような「隠れ貧血」の症状がでてくるのです

多く女性が、医療機関では貧血と診断されていない、この「隠れ貧血」の状態であると思われます。

鉄不足は「貧血」「立ちくらみ」などのイメージが強いですが、それだけではありません。鉄が不足することにより、下記のような様々な症状がでてきます。
動悸、肩こりがある。
・めまい、立ちくらみがある。
・冷え性がひどい。
・原因不明の
頭痛がある。
朝起きられない。夜眠れない。
・急に走ったり階段の上り下りですぐ息切れする。
爪のトラブル(爪が薄く割れ易い、スプーンネイル)
髪の毛のトラブル(髪のパサつき、抜け毛など)
・皮膚のトラブル(肌のカサつき、たるみ)
・粘膜のトラブル(傷つき易く傷の治りが遅い)
アザができやすい。
歯茎の出血ある。
歯がしみる(知覚過敏)
・奥歯のブラッシング時にオエッとなりやすい。
喉につかえる感じがして薬などが飲み込みにくい。
氷を好んで食べる(氷食症)
・歯ごたえのある野菜やお菓子類をバリバリ食べたくなる。
イライラしやすい。
(うつ)っぽい感じがある。
月経前の体調不良(PMSの原因)
・生理の周期が乱れる、生理がこない。
・目の下のクマが目立つ。
食欲不振。

などなど、これ以外にも様々な不定愁訴の原因になっているのです。

さてここからは鉄をいかに効率よく摂るかについてお話しします。

鉄の補給は基本的には食品からですが食材に含まれる鉄には大きく分けてヘム鉄非へム鉄がありますヘム鉄動物性食品由来であり非へム鉄植物性食品由来ですが例外もあり動物性食品でもアサリシジミハマグリ牡蠣などの貝類(赤貝はへム鉄)に含まれる鉄は非へム鉄です

へム鉄(二価の鉄)はもともとタンパク質にくるまれて吸収されやすい形になっているので比較的すんなりと吸収されます(それでも吸収率は1525程度とやや低め)一方非へム鉄(三価の鉄)の吸収率は非常に低く(吸収率は25以下)、しかも吸収されるときに活性酸素を出して粘膜を攻撃してしまいます妊娠中などに鉄剤(非へム鉄)を飲み始めても胃の吐き気や不快感で断念してしま場合はこのパターンが多いです

よく鉄のサプリメントで植物性食品由来(プルーン、ひじき、ほうれん草)の鉄で作られているものがありますが吸収率は約25%以下といことを知っていれば購入して飲む意味があるのかどか疑問ですサプリメントで鉄を補のならば必ずヘム鉄(へム鉄純度&含有量の高いもの)を選択して下さい

またタンニン、フィチン酸、シュウ酸、リン酸(リン酸塩)、大量の食物繊維などと一緒に鉄を摂取すると影響を受けて吸収が阻害されてしまのでお茶穀物豆類葉もの野菜多めの食物繊維などと一緒に摂らないよに気をつけて下さい(まあ、よほどの大量摂取をしなければ、それほど気にすることでもないと思いますが…)

またヘム鉄サプリを飲むのなら、これらの食事の影響を考えて食前30分くらい前に飲んでおくと吸収阻害の影響が少なくて良いでしょう。

逆に鉄の吸収を促進するものとして 

ビタミンCお酢(酢酸)クエン酸リンゴ酸動物性タンパク質胃酸内因子糖タンパク質CPP(カゼインホスホペプチド)またアントシアニン(ポリフェノールの一種) などがあります

日々の隠れ貧血を解消するために、正しい知識をもってへム鉄を多く含む動物性タンパク質を積極的に摂りまた鉄の吸収を促進する食品との食べ合わせを考え、そして逆に吸収阻害を起こす食品を大量に同時摂取しないように、タイミングをずらして食べるなどの工夫をしましょう!


世の中の「隠れ貧血女性」を救うために!
吸収の良いヘム鉄をしっかり賢く摂る肉食女子が増えるよう望んでいます!!


参考資料:
エプロンの女神様 鉄について・・・
「管理栄養士:佳奈先生」

https://www.youtube.com/watch?v=VgBflQfIoEs

●オーソモレキュラー.jp