『歯科医師である私の診療方針について』 | 久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室

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街の歯医者さんをしながら複数のコメディカルの学校で講師をしたり、一般の方向けのセミナー活動をしています。栄養療法を日々の臨床に取り入れ、自身もゆるい糖質制限をしながら食育、食の安全に取り組んでいます。

いつも私のブログを読んで頂きありがとうございます(*^▽^*)

私は栄養や食の安全、食育に関する情報配信が多いですが、普段は街の歯医者さんとしてフルタイム診療しております。

ここで、私の診療方針といいましょうか、理念を真面目っぽく書いてみたいと思います。


患者様の口腔内の健康を守ることから、
​全身の健康もサポートしていきたいと考えております。

私の診療所では、日々の診療にオーソモレキュラー療法(orthomolecular medicine)に基づいた栄養療法を取り入れており、簡単なアンケートを行った上で、不足している栄養素を見つけ出すための栄養解析をしております。

その結果から、う蝕(虫歯)や歯周病の発症リスクを下げる目的で、足りない栄養素を補うための食事指導を実施しております。またすでに他の医療機関等での血液検査データをもとに、栄養解析を行っております。

そして歯科以外の領域での栄養療法が必要と判断された場合には、ホリスティックな考え方を実践しているしかるべき連携医療期間(医科)に紹介をさせていただいております。

当然のことながら、う蝕(虫歯)や歯周病を進行させないためのブラッシングやスケーリング(歯石除去)、また定期的なメンテナンスはとても重要なことです。

しかし、いくら口腔内だけを清潔に保っていても、歯やそれを支える歯周組織が健康でなければ意味がありません。

人の身体は食べたもので出来ています。

歯や歯周組織、舌や顎骨、その他の口腔粘膜を作るための材料になっているのは皆さんが普段口にしている食べ物なのです。

普段の食事が偏っていたり、暴飲暴食をしていたり、朝食を抜くなど長時間食べなかったり、間食に嗜好品を沢山食べていたり、など普段の食生活が乱れている方は少なくありません!

だだ出来てしまったう蝕(虫歯)を修復したり、進行してしまった歯周病の炎症を治めるだけでは、根本的な原因除去にはならないのです。

大人、子供に関係なく、
う蝕(虫歯)などの治療を完了した後に、そこが「治った」と勘違いされている方々…。そこは「治った」のでも我々が「治した」のでもなく、ただう蝕(虫歯)になってしまった歯質を削って除去して、それを天然歯に似せた天然歯には到底及ばない質の悪い人工物で補っただけですから!

食事や生活習慣が今までと同じで改善されないのなら、さらにリスクが増している部位と考えて下さい。治療したところ(歯を削ったところ)からどんどん悪くなっていくのはそのためなのです!!


天然歯より優るものなんてこの世に存在しませんから!!


人の身体を構成している組織、細胞は、日々の食事による栄養素でどんどん新しいものに生まれ変わっていきます。幼い頃のままの細胞が残っていることはまずありません。

ところが天然歯(特にエナメル質)というものは、年齢を重ねながら咬耗し、多少形を変えることはあっても、80年以上もの長い間、細胞が入れ替わることなく使い続けることが出来る唯一の不変な組織といえます。

私は、大切な天然歯を守ることはもちろんのこと、個々の患者さんの生活習慣(主に食習慣)を把握した上で、その改善方法を指導することから歯科疾患やその他の生活習慣病の予防をサポートしていきたいと考えております。

↓私が働く瀧川歯科です↓