特別編『間食(おやつ&お菓子類)のGI値&血糖値の上昇について』 | 久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室

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街の歯医者さんをしながら複数のコメディカルの学校で講師をしたり、一般の方向けのセミナー活動をしています。栄養療法を日々の臨床に取り入れ、自身もゆるい糖質制限をしながら食育、食の安全に取り組んでいます。

いつも私のブログを読んで頂きありがとうございます(*^▽^*)



ここにあるナッツ類のGI値の詳細については、「カシューナッツ34」「マカダミアナッツ27」「アーモンド25」「ピスタチオ23」「ピーナッツ20」「くるみ18」と全体的に低めです。

このことからナッツ類はおやつに最適であるといえます。植物油脂や塩分や調味料を加えていない素焼きのものを選びましょう。


ただしナッツ類については誤嚥(ごえん)の危険性があるので、乳幼児、できれば4~5歳になるまでは与えないようにして下さい!!


あと、おやつ小魚(ナッツと一緒のものでもOKチーズゆで卵などをおやつに食べるようにするのもよいでしょう。チーズは保存が利き、手軽に食べられるプロセスチーズ、ゆで卵については、その度に茹でるのは面倒なので、ある程度ゆでて皮を剥いてジップロックに麺つゆ(2~3倍濃縮タイプ)と一緒に入れ ておき、煮たまご(味付け卵)を作り置きしておくとよいでしょう!好みでみりんを入れたり、防腐剤代わりにお酢を入れてみてもよいですね



またヨーグルトも低GI値食品です。できれば無糖、あるいは微糖のものを選びましょう。


プリンも比較的GI値が低めですが、カラメルソース入りのプリンは糖質が多いのであまりおすすめできません。血糖値を下げる意味で卵とミルクがたっぷりのプリンならOKです!


油脂&糖質たっぷりのスポンジケーキは高糖質でNGですが、チーズケーキ(ベイクドタイプ、スフレタイプよりもレアチーズケーキがオススメ)なら比較的低糖質です。チーズが消化吸収のスピードを遅らせてくれます。


ココナッツミルクナタデココGI値が低いので、うまくおやつ(間食)に使えそうです。


寒天ところてんココナッツミルクなどそれ自体は糖質が少なくても、甘い味付けに砂糖ハチミツを使わないように、また使ったとしてもごく少量にするように気をつけましょう。間違っても「寒天にあんこと黒蜜たっぷり」とか「甘~いタピオカミルク」にしないように(笑)

最近は商品の裏の表示に「炭水化物 ○○g(グラム)」とか「糖質 ○○g(グラム)」とか書いてあることが多いです。

一回の間食の糖質量の目安は、できたら10グラム前後、多くても15グラムまでにするように心がけて下さいね。ちなみにメロンパン1個アンパン1個だと糖質は 70~80グラムありますから!! 米を使った揚げ菓子ポテトスナックコーンスナックも調子にのって一袋食べると、これまた多いもので糖質は70~ 80グラムありますよ~。

ここで実際に間食をしたら、食後の血糖値がどれだけ上がったかという実験データを見てみましょう。このデータは糖尿病ネットワークHPからの引用なのですが、ここでのデータは、血糖コントロールが良好な境界型糖尿病の方が医師の指導・管理のもとテスト的に実施した一例だそうです(境界型糖尿病でない健康な人ならば、もう少し血糖の上昇は緩やかかもしれません)。


まずは『菓子パン』

炭水化物の量も多めの菓子パン類は、クリームパンメロンパンつぶあんドーナツ食パンなど、食後1時間で一気に280mg/dl前後まで上昇しています!

次は『和菓子』

一番初めのGI値の表でもGI値が高めである和菓子どら焼き大福は期待を裏切ることなく、高い血糖上昇を見せてくれています(笑)

特に
大福は、食後約1時間15分で一気に340mg/dlに迫る勢いで上昇しています!どら焼き大福には及びませんが、食後約1時間で280mg/dl前後まで上昇しています!

空腹時の大福はまさに自殺行為ということですね♡


 続いて『アイスクリーム』

アイスの結果を見ると、思っていたほど血糖値が上昇ていないことが分かります。ハーゲンダッツのバニラなんて、1カップで糖質も20g程ですし、食後約30分で120mg/dl程まで上昇した後、緩やかに下降していく結果となっています。この結果は比較的身体に易しい反応といえます。

実は私はダイエッター糖質制限実践者の間食指導において、アイス許可しています。というか選択と食べ方さえ気を付けるのならば、むしろ推奨しています。何に気を付けるかというと、それは乳固形分15.0%以上うち乳脂肪分8.0%以上種類別アイスクリームを選ぶようにしてください!

種類別アイスクリームの方が、良からぬ植物油脂(パーム油など)添加物が入ることも少ないですし、何よりも乳脂肪分が高いので、血糖値の上昇を緩やかにできます。

一回の間食の
糖質量の目安は、10グラム程なので、がお勧めする食べ方は、ハーゲンダッツのバニラハーゲンダッツのマカダミアナッツ(両方とも糖質20g弱)半分だけ食べてあとは翌日のお楽しみにとっておく方法です♡

そうすれば、毎日美味しいアイスクリームを食べながら、太らない身体作りが出来ちゃうのです!!

【参考:アイスクリームの定義と成分】



おまけの『果物』

このグラフでの果物の食後血糖の上昇度をみると、本来果糖が多い果物は、GI値が低いと言われているにも関わらずかなり血糖の上昇を招くことが分かります。
みかんを食べると、アイスクリームよりもずっと血糖値が上がっていますよね!糖尿病患者(予備軍含む)にとって果物は安全だと思っている人ってまだまだ多いですよね~

まあGI値や食後の血糖上昇の問題もありますが…そもそも添加物まみれで質の悪い材料から作られているスナック菓子や菓子パンについては、人が食べるものから除外した方がよいと思いますよ。小さい子供に食べさせるなんてもってのほかですから!!

このように間食について色々調べてみると、どんなものを食べたら健康を維持できるかということも、おのずと分かってきますね!

皆さんもいろいろ勉強しながら、楽しく間食を摂りましょう(*^▽^*)

参考資料:
糖尿病ネットワークHP「間食のジャンル・食品別データ」より
・一般社団法人 日本アイスクリーム協会より


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