聞こえないパフォーマー・もりおか見帆
こんにちは、もりおか見帆です。
今日は、皆様に、
とても大切なお知らせがあります。
「東京デフリンピック2025」開催による休館を経て、
本日12月3日より、
「ダイアログ・イン・サイレンス」 が
再オープンいたしました。
静寂の中で、
言葉の壁を超えて心を通わせる、
あの温かい空間が帰ってきます。
しかし、この再会は、
同時に「お別れ」の始まりでもあります。
2017年から多くの方に愛されてきた
この「ダイアログ・イン・サイレンス」は、
今月、2025年12月30日をもって、
ファイナルを迎えることになりました。
今後の一般販売の予定はありません。
今回が、
この素晴らしい体験を味わっていただける、
本当に最後のチャンスとなります。
【ダイアログ・イン・サイレンス FINAL】
期間: 2025年12月3日(水) 〜 12月30日(火)
場所: アトレ竹芝 シアター棟 1F
チケット:ダイアログ・イン・サイレンス(竹芝:ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」)[Dialogue In Silence Tokyo Takeshiba](※一般販売は今回で終了となります)
▼アテンドじんちゃんユニット 空き状況
(12/04 00時00分時点)
✅ 12/04 (木) 10:30-(残5)
✅ 12/07 (日) 13:00-(残2)
✅ 12/07 (日) 16:00-(残5)
✅ 12/20 (土) 13:00-(満席)
✅ 12/21 (日) 10:30-(残1)
✅ 12/21 (日) 14:00-(残1)
✅ 12/27 (土) 10:30-(満席)
✅ 12/27 (土) 14:00-(満席)※じんちゃんは終演となります。
◆ 私と、ダイアログ・イン・サイレンスの5年間
私がここ、
「ダイアログ・イン・サイレンス」の
アテンドとして加わったのは、
2020年のことでした。
当時、世界はパンデミックの最中で、
人と人との距離が遠のき、
「触れ合うこと」や
「対話すること」が
難しくなっていた時期でもありました。
そんな中で飛び込んだ、
音のない対話の世界。
そこで私が目にしたのは、
「制約」があるからこそ生まれる、
爆発的なコミュニケーションの力でした。
言葉が使えない。聞こえない。
その「不便さ」の中に身を置いた瞬間、
人は、
表情を使い、
身体を動かし、
相手の目の奥を覗き込み、
全身全霊で「伝えよう」とし始めます。
そして、
言葉で話していた時よりもずっと深く、
心が繋がる瞬間が訪れるのです。
「静寂は、空っぽではない。
そこには、豊かな対話が詰まっている」
この気づきこそが、
私が今、ライフワークとして
提唱しているプログラム
「 Life as Art ―制約を、美へ。心を、自由へ。― 」
が生まれる、
大きな大きなきっかけ(原点)となりました。
いけばなで、
思うようにならない枝ぶり(制約)を生かすこと。
身体表現で、
言葉にならない想いを届けること。
そのすべての根っこは、
この「音のない世界」の中にあります。
音のない世界で、
アテンド(お客様に寄り添う人)として
ゲストの皆様をお迎えする日々。
そこで私が学んだのは、
単なるゲームやプログラムの
面白さだけではありません。
「言葉を手放した時、
人はこんなにも深く、
心で繋がり合えるのだ」
という、
人間が本来持っている
コミュニケーションの可能性、
そのものでした。
この場所は、私にとって、
アテンドとしての技術だけでなく、
人としての在り方を育ててくれた
「 母校 」のような場所です。
◆ 不思議なめぐり合わせ
実は、
私が新しいプログラム「 Life as Art 」の構想を練り始めたのは、
ダイアログ・イン・サイレンスのファイナルが決まる、
もっと前のことでした。
アテンドとして活動する中で、
組織の一員としてではなく、
「 私個人として、
もっと深く、もっと直接的に、
皆様の心にアートを届けることはできないか? 」と、
ずっと自問自答を続けていました。
(正直なところ、ビジネス的なことやネットの世界には疎い私ですが、
それでも「自分の表現」で生きていく道を、試行錯誤しながら探していたのです)
そうして、悩みながら、迷いながら、
ようやく「 Life as Art 」という一つの形が見え始めた時。
まるでそのタイミングを待っていたかのように、
ダイアログ・イン・サイレンスのファイナルが決定しました。
このタイミングの重なりに、
私は不思議な運命を感じずにはいられません。
それはまるで、
「もう準備はできたね。
これからは、自分の足で、そのアートを届けに行きなさい」 と、
この場所が私の背中を押し、
卒業証書を渡してくれたような、
そんな気がしているのです。
◆ 「魂」を受け継ぎ、次のステージへ
私は今、
「 Life as Art ―制約を、美へ。心を、自由へ。― 」
という独自のプログラムを作り上げています。
この「 Life as Art 」は、
ダイアログ・イン・サイレンスのプログラム
そのものを行うわけではありません。
手法は全く異なり、
「いけばな」や「演劇」といった
アート表現を用います。
しかし、その根底に流れている
「精神(スピリット)」は、
間違いなくこの静寂の世界で培われたものです。
「 制約があるからこそ、
工夫が生まれ、心が動く 」
ダイアログ・イン・サイレンスから
受け取ったこの大切なバトン(エッセンス)を、
これからは私なりの形、
私なりの表現で、未来へと繋いでいきたい。
ここがファイナルを迎える今、
その決意を新たにしています。
◆ 最後の招待状
幕が下りるまでの、短い期間です。
ここには、言葉の壁も、
聞こえる・聞こえないの壁も超えた、
純粋な「人と人」だけの時間が流れています。
まだ体験したことがない方も、
かつて訪れた方も、
ぜひ、このオリジナルの「静寂の豊かさ」を、
肌で感じに来てください。
アテンドとSI(サイレンス・インタープリター)一同、
皆様と「静かなおしゃべり」ができることを、
心から楽しみにしています。
伝える手段は「声」だけじゃない。
「伝えたい」「わかりたい」
というお互いの気持ちがあれば、
言葉は越えられるんです。
▼ご予約は、こちらから。
過去のブログもあります。
【緊急募集】「対面に勝るものはない」お客様の声と、今週末の奇跡の空き枠!
「ダイアログ・イン・サイレンス」で聞こえない体験をして気づいたこと
ダイアログ・イン・サイレンス に
関する記事は
こちらからご覧になれます
▼非言語コミュニケーション体験プログラム「ダイアログ・イン・サイレンス」を東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)首都圏本部のサービス品質推進員69名様を対象に研修をさせて頂きました。
本研修は、今年11月に開催されるデフリンピック東京大会を契機に、共生社会の実現に向けて、当事者との対話や交流を通じて多様性を学び、体験し、理解を深めることを目的に企画されたものです。
(ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン Founder 志村真介)
共生社会実現に向け、JR東日本首都圏本部社員を対象に
非言語コミュニケーション研修プログラム「ダイアログ・イン・サイレンス」を実施


