こころ、しばり、――鬼と鬼祓いのふれあいファンタジー -3ページ目

どんな子供が生まれるのでしょう

今週のゴーカイジャー。

わーいジェラシット再登場ーって喜んでたら、なにあれ超シュール……。あと三回くらい見れる。

本当はすごく強いらしい彼は、また登場するのでしょうか。

芹のドキワク☆冒険記(仮題) INDEX

2011/08/06

ボタン音うるさい……。

バスに乗ってると不満が尽きないね!

外でずっと猫が鳴いている。

一日中鳴いている。

姿見えず。

ど、どこにいるんだ……。

閑話

目次から読む



和恭司(のどか きょうじ)はのろのろと森の中を歩いていた。
一応道はある。轍と、おそらく馬の蹄であろう足跡がいくつも重なってできただけの、舗装されていない道。
ここを歩いていけば、いずれ人のいつ場所に出るのだろうか。左右の森から、何か恐ろしいものが飛び出してきたりはしないだろうか。
疑問はいくらでもわいてくる。
ここはどこなのか。どうしてこんな目にあうのか。先輩たちは、一体何を考えているのか――
不意に、叫び声が聞こえた。そんなに遠くない距離だ。人の声のようだった。



そもそもは、ただ林希生と帰ろうと思っただけなのだ。
テストが終わり、部室に顔を出して昼飯代わりに菓子パンを食べながら雑用を片付けたら、ちょうど初等部の下校時刻と重なった。
希生の教室に向かうと、既に芹と帰宅したという。
氷魚芹。油断ならない奴だ。希生のただ一人の友人。単なるやきもちだとわかっているが、気に入らない相手である。
急いで追いかけると、商店街で二人の後ろ姿に追いついた。
更に追う。
入っていったのは、何でも屋「ハリィハック」。
そこで、二学年上の山波圭斗に迎えられた。
「あの、お茶なんか飲んでる気持ちの余裕ないんすけど」
「んー、だめだめ。アキはもう止められない。もうちょっと早く来れば、芹一人で行かせたんだけどねー」
ついこの前まで死にかけていたという噂の先輩は、感情の読めない笑顔でわけのわからない返事をした。
何か聞いても無駄なのだろうか。和は早々にあきらめて、別の部屋にいるらしい希生が戻ってくるのを待つことにした。
ややあって、小林秋人が現れた。
「あれ、和じゃん。もしかして林の後追っかけてきた? まー、三時間も待ってれば戻ってくると思うけど、待つか?」
「三時間……って、希生に何させてんですか!?」
和が詰め寄ると、秋人は美しい顔でにんまりと笑った。
「じゃあ、和も行ってみる?」



それから、何があっただろうか。
気がつくと、この場所にいたのだ。
和は声のした方へ走った。
「なんだよー、逃げられたじゃんか」
「いーです! ウサギ食べるくらいならなんにも食べなくていいです! 我慢するから!!」
この世界の住人なのだろう。剣を持った人物に、希生が必死の形相で訴えている。
「――希生!!」
「え? ……先輩!?」
和の声に振り返った希生の顔に、パッと花が咲く。
二人は駆け寄って、ひしと抱き合った。
「……なんだ?」
「林くんの彼氏です」
「ほー」
芹とセツナの呆れたような声は、今の二人には届かなかった。



人気blogランキングへ